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風「 実際この指輪買ったの、
お前が記憶取り戻してる最中で 」
『 うそ… 』
風「 お前がちゃんと記憶戻ってるかも分かんねーのにさ
中島を選ぶのは当然だろーがなんだろーが、
ちゃんと自分の気持ち伝えなきゃなんないって
思ったから 」
風磨はそう言いながら
箱の中から指輪を出して、私の左手の薬指にはめた。
風「 でもあんな形で中島と別れて、俺もこの指輪渡すのに気が引けてた。ちゃんと中島に俺の誠意見せなきゃって… 」
でも中島は、
とっくの昔から伝わってるからやめろよって笑ってた、
と付け加えた。
風「 一世一代の賭けだったんだよ、
これでお前が中島を選んでも文句なんて言えないし
言うつもりもなかった…
記憶なくしたことにお前は何も悪くないからな 」
『 風磨… 』
指に光る指輪を眺めながら、
私も風磨も微笑む。
乗り越えてきた証。
そしてこれから先も一緒に乗り越えて行こうっていう証。
風「 お前が俺を選んだことを
後悔させない 」
『 そんな言葉、どこで覚えてきたの 』
風「 ……指輪返却してもらいますか 」
『 あーっ!嘘嘘!ゴメンナサイ! 』
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流香(プロフ) - 凄く引き込まれるお話で感動しました! (2019年11月15日 22時) (レス) id: 76212239b2 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 泣きましたありがとうございました (2018年9月5日 18時) (レス) id: b53fb1d17c (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 今まで読んだ作品の中で一番面白かったです!!本当に本当に風磨くんと結ばれてよかった!! (2018年8月4日 8時) (レス) id: 0c48d5662b (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 後編も是非読みたいです!!!! (2018年7月29日 20時) (レス) id: 26d1bfe2f9 (このIDを非表示/違反報告)
愛依(プロフ) - 今まで読んだ風磨くんの作品の中でいちばん好きです!もう何回読み返したか分かりません!笑 ですのでもし続編を書いて頂けるのならばまた何度も読ませて頂きたいです! (2018年7月29日 11時) (レス) id: 84739908f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2016年6月4日 16時