Childhood friend。3

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ーー顕嵐side









顕「行ってくる。」





そう岸くんに告げると

岸くんは少し微笑んで









" 行ってらっしゃい "









紙の通りに電車に乗って、

15分程で駅に着く。

見知らぬ道を走ると

顕「……ここ、かよ。」





見上げた先はタワーマンション。









ここにAは……



たどり着いたのは18階。









ピーンポーン









いるかもわからないのに

何も考えないでチャイムを鳴らす。









" いまでまーす "









聞こえてきた声。

それは明るく綺麗な声。

久しぶりに聞いたAの声……。









やばい、緊張する。









ガチャ









『お待たせしまし……』









扉が開き、俺に光が差して

顔を上げる。

そこには最後に見たときより、

遥かに綺麗になったA。









俺の名前を呼ぶ、A。









俺を見て、

泣かないようにと目に涙をためこむ彼女を見て









俺も思わず視界に膜が張る。









再会したら決めていた。









1番にすること。









Aの腕を掴んで、引き寄せ









抱きしめる。









俺が身長伸びたからかな？？

少しは男っぽくなったからかな？？

Aの身体はすっぽり収まって、

小さくなってるなんて感じた。





それからAは泣いていた。

俺も……泣いてる。









伝えたかった、どうしても。









こうやって、









" 俺はここにいるんだよ " って事を。

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