願事レコード2.

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教室に入るなり、視界には
顕嵐と永瀬廉が朝からたわむれていて
仲が良いわねーと…


あれ？この2人、






顕「あ、A」

廉「Aぴょんおはよ」

「ぴょんって。…ねえ、2人喧嘩してなかった？」

顕「喧嘩？」





男の子の喧嘩はこういうもんなのか。
顕嵐の機嫌も通常運転だし、めでたし…なのか？




「まあ良いや…」





私はそれどころじゃない。
悩まされて頭爆発しそうでもう頭痛くなっちゃってる。






廉「なんや。元気なさげでちゅか〜」

「…」

廉「無視は良くないなぁ」

「あっち行って。頭に響く…」

顕「頭痛いの？」

廉「これは恋煩いやで、顕嵐」

「永瀬廉……あんたねえ…」

廉「俺を想って。やろ？あはははっ！」







…こいつぶっ飛ばしたくなるわ。
ってそんな元気もなくなってきた。




もう寒いし眠い。
今日一日この愛しの机ちゃんの上に突っ伏していたいわ。







顕「A、」

「んー」

顕「これ使って良いよ」



顕嵐が使ってたブランケット。
突っ伏してる私に肩から掛けてくれた。

この人は本当にタイミングが良い…神様。






「顕嵐が寒いでしょ。
私ブランケット膝掛けてるし大丈夫だよ…」

顕「冷え性なんだからこれも掛けとけば良いよ」

「優しさの塊だねあなたは」

顕「まあな」

「顕嵐のファンが知ったら私、ぼこぼこにされそうだわ」

顕「可愛い顔が台無し？」

「そう」

顕「自分で言うな」

「顕嵐が言った…可愛いって」

顕「言ってないでしょ」

「私…整形しようかなぁ」

顕「は？？」

「可愛いくなりたいな…いや、綺麗系？
……とりあえず身長も欲しいしモデル体型に…」

顕「…意味分かんねー」

「整形費…降ってきて」

顕「くだらない」

「くだらなくない…」

顕「必要無いから」

「ある…」

顕「さっさと寝れば？頭痛いんだろ？」

「…はぁ。可愛いって……
あれには意味なんて、ないのか…」

顕「何言ってんの？
……大丈夫だよ、今のままで、」






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