願事レコード2.

★80(ren) ページ30

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廉side



顕「なんだ…じゃあただの友達なわけ？」

廉「ん。怒らせてごめん」

顕「いや…別に」





俺も顕嵐の隣にしゃがむと、
顕嵐は驚くことを言い出した。




顕「……もしかして廉、」

廉「ん？」

顕「Aの好きな奴…知ってんの？」





あれ？と思った。
放課後、ながつも彼女のメイちゃんも部活へ行くし。
顕嵐はAに帰る？とか聞いたり
そそくさバイトに向かったりして知らないと思ってた。

けどむやみに言えない。一応秘密は守る主義。






廉「好きな奴？」


誤魔化した。誤魔化せてるかは分からないが。





顕「あいつ、放課後どっか行ってんだよね。
誰かと学校で会ってんの。
一つ先輩でAと同じバイト先の人…
だと思ってたけど。あいつ、嘘ついてる」

廉「…」

顕「二学期の途中から急にだよ？
美勇人くんでは無いと思うんだよなぁ……
だって美勇人くんだったら別にコソコソする必要ないし…」





美勇人くん、とはAのバイト先の人らしい。
てかスイッチ入ったかのように話し始めるから、
俺口開けて固まった。


…こいつ、めっちゃ好きなんだな。って。

彼女の浮気を疑う彼氏かよ。いやお前探偵か？
なんて思ったけど
また怒られそうだし黙っておく。




顕「Aが話してくれるのを待ってはいるけど、
相談されたとしてちゃんとアドバイス出来るかも
分かんねーし。
てか本当、何でこうなってんだよって感じ…」

廉「素直になってみれば？楽になるんやない？少しは」

顕「素直に、って告るってこと？
自ら崖から飛び降りるみたいなことじゃん」




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