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それから土日は無我夢中でバイトに励んだ。
みゅう先輩と寒いねーと言いながら、
代わりばんこでチキンとケーキを外で売った。
バイト中は落ち込んでいた事なんか吹き飛ばしたかのようで、
寧ろバイト入れていて良かったとさえ思った。
顕「Aおはよ」
そして月曜日が来た。
約束した月曜日。北斗先輩に会える!という楽しみと
まだスミレさんがよぎるモヤモヤと五分五分。
学校内が妙に浮かれている。
終業式の今日は午前で帰れるし、
なんたってクリスマスだからか………。
「顕嵐おはよう」
顕「金曜ちゃんと美勇人くん送ってくれた?」
「うん。顕嵐ありがとね。
自転車もだけど…あと、
クリスマスツリー見に連れてってくれて、」
顕「また行こうぜ」
「うん!あ、これお礼というか、
プレゼントと言ったらなんですけど…どうぞ」
顕「え?お礼ならこないだハーゲンダッツ貰ったじゃ……
って、これ何?」
「なんか発注ミスだったの。サンタとトナカイの砂糖菓子」
顕「あー、ケーキの上に乗ってるやつか」
「そう。コンビニでも買っていく人いるからとか言って
発注してたんだけど全然売れてなくて。笑
良かったら顕嵐ママのケーキに添えて?」
顕「さんきゅ」
話していると怜央もメリクリー!とか言って
やって来たので、同じものをプレゼント。
その場でボリボリ食べてたけど。笑
終業式の最中はずっと…
図書室に行くの緊張するなあって頭がぱんぱん。
午前で終わるから、軽食っていうか?
サンドウィッチと唐揚げとポテサラを
ランチBOXに詰めてきたんだよね。
…北斗先輩も、
お腹空いたって食べてくれるといいなあって。
まあ本当は図書室、飲食だめなんだけどね。
あ……!!トマト!!先輩嫌いなのに詰めちゃった!
顕「……っおい、お前早く成績表取りに行けよ。
みーんな詰まってるんですけど?」
「詰めた……?え、あ!!ごめん!」
顕「大丈夫?笑」
クラスで担任が、
出席番号順に成績表を取りに来るよう言っていたらしい。
時間の流れが速くて困る。
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作者名:ちゃん | 作成日時:2018年5月11日 23時