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ちょっと待っててね、と牧師さんは
私と顕嵐をその場に残して何処かへ行ってしまった。






顕「ま、一月半ばまで飾るらしいんだけどな。このツリー」


「そうなんだ!また観に来ようっと」


顕「式場も夜は綺麗だけどね?
また更に綺麗なんだろーな」


「んね!楽しみ…」







一月も飾られてるんだと知ったけど、
クリスマス気分を味あわせる為に今日連れて来てくれたんだよね?


本当優しいなあ。


顕嵐のお陰で元気になれるよ。









「………っわあ!綺麗っ!」









ぱーっと芝生がきらきら光る。
海の街ならではの青が広がる。


ツリーもいろんな色が変わって光って、
てっぺんのお星様がとても眩しい。









顕「ちょうど暗くなってきたし、
映えてて綺麗だね」


「インスタ映えってやつじゃん!?よし、写真撮ろー!」


牧「2人の写真も撮ろうか?せっかくだからね」


「やったー!ここ宣伝しますからね!!
あ、ねえ顕嵐そっち立って。ほらー」


顕「ねえ夜景モードにしないとさ、真っ暗じゃん」


「えー何それどーやんの」








携帯でパシャパシャと写真を撮った。
牧師さんに撮ってもらったり、
自撮りで3人で写ってるのもある。

クリスマス気分を一足先に味わった。なんかもうじゅーぶん。
満足した!!









顕「そういえばバイトは?何時から?」


「ん?……きゃ!あと15分後!」


顕「時間見とけよ…」


「わ、どうしよう!?」


顕「チャリ使って良いよ。したら間に合うでしょ?」


「え、けど」


顕「俺なら平気だから。後で取りに行くし。
早く行かないと遅刻するよ?」


「神様!ありがとう!後でなんか奢ったげる!」





ハーゲンダッツな!と聞こえて、
ちゃっかりしてんなあ、と思いつつも
はーい!と手を振り私はバイトへ向かった。








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作者名:ちゃん | 作成日時:2018年5月11日 23時

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