- Contract marriage 5 -

202. ページ9

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『えっ…』

紫「分かってるやろ？…俺今日フられに来てん」









紫耀は笑ってて、

私の手をぎゅっと握る。


" 俺は大丈夫 " って

紫耀の目が言ってる気がした。









『……私、顕嵐が好きなんだ。

だからっ…紫耀？……別れよう』









紫「ん、良く言えました！」





私の頭をぽんぽん、として

" 別れよう "

そう言った紫耀。








『……紫耀は、強いね？』




私が紫耀なら、どうなっているんだろう。









紫「……ほんまは強くないよ？

強がってるだけやねん、

でもな？顕嵐と約束したから」

『ん？』

紫「顕嵐は絶対、Aを幸せにしてくれる」






そう言った紫耀の顔は明るくて。







紫「俺もAを超えるよーな子、

探さなあかんなぁ〜」







って、心の底から笑っているような気がした。









『もう、道を間違えたらダメだよ？(笑)』

紫「分かっとるよ！

絶対傷付けたりせぇへんし、

泣かせへん！！！あ……」

『なに？』

紫「顕嵐が泣かせたりしたら

すぐ俺のこと呼んでな！

顕嵐退治したる！」

『ふふっ(笑)その時は一番に呼ぶね！』






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