- Contract marriage 5 -

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-顕嵐 side-









祖父「今、顕嵐は一緒に居たい子が居るんだろう？」


顕「そう…だけど」


祖父「ただ一緒に居たい、それだけじゃ

ダメなんだよ？婚約というものは」


顕「え……」









祖父「一緒に居たい、その気持ちは大事だ！

でもな？父さんは向こうの事も

もちろん俺の事も

周りに迷惑がかかることもちゃんと理解をした。

覚悟を決めたんだ、分かるか？」









じいちゃんの話は、わかりやすい。

俺はずっと

Aと自分の事しか

考えていなかったんだ。









祖父「会社もパートナーになる人も

もちろん周りの人も背負う事を

ちゃんと自覚しなくちゃいけないんだよ」









顕「でも父さんは…

俺と面と向かって話してくれないんだよ」









祖父「顕嵐の覚悟を見せなさい。

" 婚約を破棄させて頂きたいです "

だけなんかじゃダメだ！

……父さんはな、俺に100回頭を下げに来たんだ」



" だから顕嵐も、下げに行き続けろ！ " って。









…









顕「……じいちゃんは、

父さんと母さんが結婚して良かったと思ってるの？」









祖父「あぁ。お前の母さんが

父さんを支えてくれるおかげで

この会社は成り立ってるんだから…

当たり前だ！誇らしく思いなさい」









じいちゃんに、会いに行って良かった。

これも母さんのおかげだ。









父さんの元へ、行かなくちゃ。









顕「じいちゃん！ありがとう！！」




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