- Contract marriage 5 -

206. ページ13

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-顕嵐 side-









思えば最近、全然Aにも

みんなにも会ってない。

俺はもう後継ぎしなきゃならないから

就活ってのをしてないんだけど

みんなバタバタしてて……









顕母「あんたいつまでAちゃんのこと

待たせんのよっ！」






いやいやだったら母さんも少しは協力を……









顕母「あーあ、昔を思い出すわねぇ」

顕「は？」






何その発言？

聞き捨てならないんですけど。









顕母「……青春って、感じ」

顕「あのー、母さん？……」






とうとう俺の母さんもおかしくなったのか。









顕母「顕嵐、これは一番効果的よ！」

顕「え？何が？」

顕母「じいちゃん家！行きなさい」

顕「え！？えぇぇえ〜」









母さんは、じいちゃんに言えば

上手く行くと思うわ！なんて言う。





俺はそうは思わない。









だってじいちゃん、









父さんなんかより

怒ると何倍も怖いし。









顕「まじで行くのかよ…」

顕母「帰ってきた頃には

きっと母さんに感謝してるかも♩」









そこまで言うならと、

重たい足を上げて

じいちゃん家まで行くことにした。






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