- Contract marriage 2 -

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どっかぶらぶら、というよりは

私は学校の中が知りたかったから

色んな教室や校舎の中を案内してもらった。







紫「Aちゃん」

『ん？』

紫「A、って呼んでも…ええですか？」

『何そんな改まって(笑)全然いーよ！』

紫「やった！俺の事も紫耀って呼んでな？」

『はいはい、紫耀ね』









紫「なぁA」

『はいはい何でしょう？』

紫「顕嵐の事、好きやろ？」







廊下を先に歩く紫耀が、

背中を向けて私に話す。







『ん！？な、え、別に好きじゃないよっ』









こんな事言ったの、初めてだった。

誰かに " 顕嵐の事が好きなの？ " と

聞かれるたびに私は…

小さい頃から否定をした事がなかった。

うん好きだよ、ってな感じで。







何で不意に嘘をついてしまったんだろうか。









紫「……見てれば分かるやんっ」

急にくるっと私の方を向いて笑う紫耀。

なんだ、バレてるんじゃんっ








『うんごめん嘘ついた(笑)』

隠すのも無理だしこう言った。









紫「付き合わへんの？」

『え、えーと、』

紫「2人ってなんか付き合っててもおかしくない感じやん」

『小さい頃から顕嵐は

私の事を幼なじみとしてしか見てないよ』

紫「そーかもしれへんけど…それでええの？」

『いーんだよ！もう今では

付き合うなんて考えられもしないだろーしね』

紫「？」









顕嵐は結婚する人が決まってる、なんて知ったら

きっと紫耀くんは驚くんだろうな。

まあそりゃそーだよな。









紫「えっ、えええ！？」









うん、私今の事、声に出してたみたい。←







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