- Contract marriage 2 -

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紫「……顕嵐の名前ばっかり呼んでたで？」

『え？』

紫「苦しかったん？……」








眉間にしわ寄ってたで、って

自分の眉を指差す。









夢の中で私は

必死に顕嵐を呼んでいた。

この部屋でも私は……









紫耀は、一体どんな気持ちだったのだろうと

考えてみては

痛いほど分かる、紫耀がつらいことくらい。









『ごめんね、紫耀……』

紫「謝らんといてっ

そんな顔にさせよ思ったわけやないから」




……きっと、無理して笑ってる。









紫「……なんで顕嵐はAを

そんな顔にさせるんかなぁ」

『顕嵐は、私の気持ちが分からないんだ

私を傷付けてることも…分からない

ただなんで今まで一緒に居たのに

俺のそばに居ないの、って思ってる』

紫「……そか」









紫耀の気持ちを分かってる今、

顕嵐の話をしても

彼を傷付けるだけなのに

何一つ嫌な顔せずに聞いてくれるんだ。









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紫「……俺のこと使ってええよ？」




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