- Contract marriage 2 -

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-顕嵐 side-









暫くそこから動けないまま、

Aの言葉が頭の中を駆け巡る。







顕「……幼なじみとして

顕嵐を見れるようになるって？？…」



じゃあ今まで何だと思ってたの？なんて

考え出す俺。









風「……よっ、」

声がしたと思ったら

教室の後ろから風磨くんが入ってきて

俺の方へと来た。







顕「なんすか、風磨くん」

風「……わり、聞いてた」





窓を少しだけ開けて

風を浴びてる風磨くん。









風「……お前さぁ、」









何かを言いかけて

やっぱり言うの辞めるわ、なんて

カッコつけて。









顕「……言って下さい」

余裕な顔をしてる風磨くんが

なんだか気に障って

突っかかる俺ってまだまだ子ども。









風「……お前さぁ、何も分かってねーのな」

顕「は？」

風「今あいつの言葉、全然分かってねーだろ？」




図星だった。






顕「……風磨くんに何が分かるんすか」









風「……分かるね」









風「少なくとも、今の状況を

お前なんかより俺の方が分かってるね」









俺ってば天才ーって冗談交じりに笑って

また真剣な顔になる風磨くん。






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