- Contract marriage 2 -

81. ページ33

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-顕嵐 side-









Aが俯いてるのを見て

困らせてるのは俺なんだなって

すごく情けなく感じる。




幼なじみとして

Aの事を分かってあげられないのは

本当に幼なじみ失格だよな。









困らせてるのは承知の上、

でもAが居ないと

俺の毎日はつまんないんだって

こんな事言ったら矛盾してる？




何でこうなったの？

何で幼なじみなのに一緒に居たらいけないの？

何にも分かってない俺は

ただ疑問をAにぶつける事しかできない。









『……結果的に、

顕嵐はどうしたいって今思ってるの？』


涙を溜め込んでいるのか

少し目をうるうるさせながらAが言う。









顕「……Aと一緒に居たい」









俺の今の気持ち。

Aに隣に居て欲しいって。









『……ん、

悪いけど今は…無理だよ。

ちゃんと幼なじみとして

顕嵐を見れるようになるまで

少し時間はかかるけど待ってて？』









そう言って、じゃ行くねって

立ち上がって去って行くAを俺は止められず。







Aの言葉の意味も分からないまま、

ただ机を眺めては

ぼーっとしていた。








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