- Contract marriage 2 -

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-顕嵐 side-









宮「腹いっぱいだなぁ〜

中華バイキングとかこってりすぎて

もう既に吐きそう〜」




今日は日曜だったから

休みだし

ひまでしょーがなくて

結局夜宮近とご飯を食べに行った。









最近感じたことがあるんだよね、

やっぱり俺の過ごす毎日に

Aがいないのは

少し寂しいな、って。

少しじゃないか、だいぶだね…。









あれからAは

寂しい思い、してないかななんて

考えてみるけど

目も合わせようとしないし

話かけずらくなっちゃって。

人が変わってしまったみたいに

俺が居ないかのように

みんなの輪の中にいるAを

俺はただ見つめることしか出来なくて。









あんなにも俺のことが大好きだというAの姿を

もう見ることはないのかな、と思うと

やっぱり何度考えてみても

Aは俺のことが嫌いなったんだ、としか

思えなくて。

それで……









宮「え？A？」









帰り道、駅の改札から階段を降りて行くカップルを見て

宮近がそう言った。



顕「なに言ってんの(笑)」



そう言いながらもカップルの後ろ姿を見る俺。

夢の国の帰りなことくらい、

大きなお土産の袋を見ればわかる。

そして俺も、

その女の子がAにしか見えなくて

その姿を目で追ってしまう。









宮「そ、そうだよね(笑)

Aなわけないか！」

そのカップルたちとは逆方向へ歩く宮近。

…俺の足は進まない。進めない。









宮「……顕嵐？」









男の方を向くその女の子の横顔は、

紛れもなくAの横顔で。

顕「……A」

繋がれてる手にまた目を疑う。









ねえA。

Aは、俺のことが好きなんじゃないの？……









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