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打ち上げもそろそろお開きということになり、

一旦お手洗いに立つと

後からついてきた風磨くん。









風「お前、さっき言いたくなかったろ」

……この人いつから私をお前呼び?(笑)

『……まぁ』

風「あの曲良いよなぁ」

『知ってたの?』

風「まあな。俺結構音楽きくから」

『そっか』

風「…何で言いたくなかった?さっき」









ちょうどお手洗いの前で立ち止まる。





『……顕嵐の、好きな曲だったから』









その後何を言われるかこわくて

お手洗いに逃げる私。

こんなの、ただの意地っ張りで

ひねくれてるだけなのわかってる。

でも、顕嵐が聞いてくれてなきゃ

意味がなかったんだもん。

何のために選曲したのか…分かんないじゃん。









みんなそれぞれ方向一緒の人と帰ることになって

健人が私の家に行くと駄々をこね出したけど

全力で拒否して

家が近くの紫耀くんと帰ることに。









……なったんだけど

顕「俺もそっちから帰る」









そんなこんなで三人で帰ることになった。

……それにしても今日、

顕嵐とほとんど目を合わせなかったし

喋らなかった気がする。

いつもなら私の隣には顕嵐がいて

それしか見えていないのに。









紫「顕嵐くんは、Aちゃんの

幼なじみやったよね?」

顕「うん、てか顕嵐でいーよ」

紫「じゃあ俺も紫耀って呼んでな!

…んでいつから2人は一緒なん?」

顕「んー…何歳だっけな」

紫「そんな前から一緒なんか、ええなぁ〜

俺も幼なじみ欲しかったなぁ」









心から羨ましがってる様子の紫耀くんに


" 幼なじみも そんな良いものじゃないよ "

って言いたくなった。








顕「……俺もAが幼なじみで良かったなって

思ってる」









だって顕嵐はいつでも、

私を " 幼なじみ " としてしか

思ってないから。






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結衣(プロフ) - 読んでて悲しくて切なくて涙が止まりませんでした… (2017年1月7日 2時) (レス) id: cdeb3edf6e (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 泣ける (2015年9月11日 18時) (レス) id: 64409264fa (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - 主人公ちゃんが気の毒過ぎて、この章の最後あたりの顕嵐くんとのシーンは、涙が止まりませんでした。続きも楽しみです。 (2015年9月2日 1時) (レス) id: df7a03d18f (このIDを非表示/違反報告)
あんちょび(プロフ) - ちゃんさん» 切なすぎて泣きそうになりました!本当にこのお話好きです!今後の展開楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2015年9月1日 4時) (レス) id: e04cc08771 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - あんちょびさん» コメントありがとうございます!更新頑張るので今後の展開もお楽しみ下さったら嬉しいです。・°°・(>_<)・°°・。! (2015年8月29日 3時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃん | 作成日時:2015年8月27日 13時

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