- Contract marriage -

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『ねぇ〜健人暇でしょ？大学まで送って〜』

支度が終わった私はおねだり。






健「え、えええ？だって顕嵐は？」

『顕嵐は今日2限から来るって言うんだもん。』

健「なんだよ俺3限からなんですけど！？」

『いーじゃん健人、どうせ車でしょ』









顕嵐は、私の幼なじみ。

……まあ、その説明は後で置いといて。








しぶしぶ健人が車を出してくれるコトに。

ラッキー。これで間に合う！









健人の愛車の助手席に乗り込む。

あれ、彼女用のクッションが無い。






『ねえ、健人の彼女のクッションは？』

健「車乗り込んで初っ端それかよ！」

『ねえねえ〜』

健「別れた」

『はや』









健人は小さい頃からモテる。

チャらくはないし、見る目もあると思うんだけど

何故か別れるのが早い。







健「Aのせい」

『は！？』

健「Aの事、彼女だって勘違いされた」

『撤回しなよ(笑)』

健「いーの、Aの魅力分かんない女は

頭がおかしーんだからっ」

『きしょ…』







……お兄様、私の事大好きすぎるでしょう。

シスコン通り越してますよ、

オーバーヒートしちゃってますよ。









なんやかんやで

1限始まる10分前に大学に着いた。






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