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花びら七枚 ページ9

引退してからはや数ヶ月が過ぎた。
相変わらずAは可愛い


今もほら、俺の腕の中ですやすやよ。


これはツンツンツンツンデレの貴重なデレの部分が見える瞬間(朝)



未だ夢の中に居るAに微笑みながら口付けを落とす。

今日も身体、冷えてんなぁ



俺と触れ合っていた部分も冷たくてまるで、し…_____、雪の女王のようだ。


ほら某ディズニー映画の女王も、凍らせるから冷たいしょ?あれよ。



「起きたら出かけようね」



小さく呟いてまたひとつ口付けを送れば、起こさないようにそっと布団を出る。

今日はフジが遊びに来る日だ。まぁフジなら結婚してるし、手出される心配はしなくていいからok出した。









「お邪魔しマース」


「おー」


数時間経てばフジが来た。コンビニ袋を下げて、手土産だと手渡してくる
中身はチョコだったり駄菓子だったり、まぁまぁ、ゲームなんかしながらテキトーにつまめそんなもん。


「そういやキヨー、こないだ貸したゲームどこにある?あれちょっと今度必要でさ」

「あぁ、あれ?今寝室にある」



「あ、ほんと?よかった最俺ハウスだったらわざわざとりに行かないといけなかったから」



安堵し、のそりと立ち上がるふフジ
慌てて呼び停めれば不思議そうにこちらを向き小首を傾げる。おい可愛くねぇぞ



「…今、彼女寝てるからだめ」









「…え?キヨ新しく彼女出来たの?」


「は?んなわけねぇだろぶっ○すぞ」




微妙な顔をしていたフジの顔が、俺の発言で険しくなっていったのがわかった

俺の静止を無視してフジは寝室へと向かう。


本当に勘弁してくれ、Aは朝弱いんだよ


起こすのだって一苦労だったんだ


だからこそ、中途半端な所で起こすと機嫌が……



そんな思考はよそに、フジは寝室のドアを開けてしまう。

俺が手を伸ばすより先に開かれた扉は、呆気なく御開帳。




静かに一点を見つめていたフジの瞳は揺れて

ゆっくりと俺の方を振り返った



俺の肩へと掴みかかれば、真っ青な顔をして、俺を見やる



「な、なに…別に浮気したわけでも…言ったじゃん、A、言ったしょこの間 「 いつから 」」




「お前いつから、いつからこんなだったんだよ。」


力なく発せられたフジの声は、どこか震えていて

…フジのこんな顔、始めてみるな。なんて、どこか他人事な、軽薄な俺が思考の片隅に居た。

花びら……枚→←花びら六枚



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作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2021年6月16日 21時

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