Yellow daffodils * ky * (ページ5)

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花びら……枚ページ5

〜 rt side 〜

キヨくんが本当に引退宣言を繰り出した。

引退の話になると連絡がつかないからと、うっしーとかガッチさん、他の面々、は俺に連絡を入れてくる

原因はわかってる。

Aちゃんの事だろう。

編集のためにキーボードを叩きながら、合間に来てた連絡の返事を打つ

トレンドや、なるネットニュースにはキヨ引退の文字がでかでかと浮かび上がっている。

分かっていたことだが、こんなに大騒ぎになるなんて。

まぁ…キヨくんはこういうのも想定内なのかもしれないけど

本当に急すぎる。今度のラジオの予定はどうするんだと本当は文句を言ってやりたがったが、あの時は文句を言う前にAちゃんが起きてきたからと、電話を切られてしまった

…電話越しに聞こえた、Aちゃんの声

Aちゃんと俺達は、一般と、活動者という関係値だった。

Aちゃんと知り合ったのはよく行くコンビニでなんていうベタな展開。

最初興味すら示さなかったキヨくんが深夜、毎回レジを打ってくれる彼女と、何となく話し始めて仲良くなったらしく、連絡先まで交換してきた日には驚きを隠せなかった。

その流れで俺とも仲良くなって、一緒に遊んだりするようになった。もちろん3人で

ほかのメンバーや知り合いにはAちゃんと遊んだりする事は言ってなくて、付き合った時は寧ろキヨくんは紹介して自慢したいとまで語るほどだったのを、Aちゃんが拒否をした。

なんで？とは聞かなかったけど、多分キヨくんは聞いたのだろう、自慢したい、と言いながら紹介したり、話題を出すようなことはしなかった

本当に、鬱陶しい程にベタ惚れで、仲のいいカップルだったと思う。

それが突然…

俺も悲しかったけど、全て終わったあと、キヨくんはあの後ただ、声を上げて笑ってた。

その光景が怖くて、それと同時にこの先が心配すぎる。
キヨくんがおかしくなってしまわないように、しっかり支えてあげないと

でも嫌な予感は的中するもので、キヨくんはおかしくなってしまった

｢にしてもあの時聞こえたあの声…Aちゃんだったけどなんで…｣

ーー …レトくん、きーくんがーーー

｢あ、A、おはよう。ごめんレトさんA起きたから切るわ。またね｣

もし、おばけ、だったとして…いやそれもおかしいけど
なんで俺の名前を、それにキヨくんには、一体が聞こえてたの…？

もしかして俺もおかしくなっちゃった？