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『長野だぁ〜』
「とくに有名なものとかないけどね」
『そう？景光君の地元ってだけでうれしいよ』
なんて会話をしながら待ち合わせの喫茶店に向かう
ちなみに今の私たちは彩希と唯だよ、素顔で会えないのは申し訳ないが諸事情だ、許してほしい
『そういえばヒロ君はお兄さんと会うの久しぶりだったりする？』
「うん、十年ぶりくらいかな？」
『わお、』
曲がり角で曲がるとだんだん人影が少なくなってくる
『お姉ちゃん、大丈夫かな？』
「、、、大丈夫だよ」
意味深に聞こえたが今はただ、この声に聞き入ろう
少ししてから小学生くらいの男女六人組とすれ違った
二人のそっくりな女の子と、四人の男の子があの頃、
警察学校時代の自分を思わせてつい笑みがこぼれる
「俺らみたいだね」
『だね〜』
もし、お姉ちゃんがあの時私と出かけていなかったら、お姉ちゃんも一緒に警察やってたかな？
お姉ちゃん優秀だからきっと公安だろうな
『そんな未来もあったのかな』
「ン？」
『なんでも！行こ！』
お姉ちゃんが殺しをやる
そうしないとお姉ちゃんが死ぬのは明らかだけど、
またお姉ちゃんが人殺しをするならばそれこそ本当の意味でお姉ちゃんが消えて行ってしまう気がする
秀兄に怒鳴ったのだってただの八つ当たりで、私はまだまだ子供なんだって気にもなる
わからない、お姉ちゃんの心が
どんなに読もうと思っても、『お姉ちゃん』についてわかっても『宮野紫音』については全くわからない
昔からずっと、宮野紫音について私は何も知らなかったんだ
宮野紫音は今までずっと戦ってきた、家族のために、やりたくなかったようなこともしてきた
普通に生きれたのに
普通に生きる選択肢が、そこにはあったのに
『わからない』
確かに私は昔、組織にたくさんのデータを見せられていろんなことを知った
それによって私はそこらのコンピュータと同等の知識を得た、さしずめ歩いてしゃべるＰＣだ
いうならば成功作
私は自分が思ってるよりずっと、組織にとって貴重な人材だったんだ
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リンネ - ちーずさん» コメントありがとうございます！そしてすみません、なおします！ (9月9日 22時) (
レス) id: 273ce55556 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - とってもいいお話です！長崎ではなく長野だと思います😊 (8月6日 16時) (レス) @page9 id: 931460b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンネ x他1人 | 作成日時：2023年7月20日 23時
