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しまったドアを見てから赤井さんを見る、




「Aさんって意外と幼稚だね」

「ああ、昔から妹気質だったからな」




リビングからはかすかに鼻をすする音が聞こえた




「ほんとに莉桜に殺させるの?」

「奴は強敵だ、彼女じゃなきゃころせないさ」

「そっか、じゃあ今回ばかりは僕もAさんに共感、じゃあね赤井さん」




そう言い残し、家から出た




〜A




あれはお姉ちゃんがいなくなった次の日の事だった




「おはよう、昨日のことを離せるか?A」




真剣な顔でメアリーさんと務武さん、いや昔は父さん母さんと呼んでいた人に朝いちばんそう聞かれたんだ




『昨日?何のこと?母さんに父さんに兄さん』




私は何も知らなかった、いや、おぼえていなかった、当然のように二人は驚いたような顔をした




「A?紫音の事なんだが、、、」

『しおん?誰?近くに引っ越してきた子?』

「!」

「、、、いや、何でもないさ」





何も知らない私はそれに従った、特に気にすることもないだろうと思っていたからだ





ただその時お兄ちゃんは確かに言った、私の手を握ってはっきりと





「何があっても俺がお前を助ける、お前につらい思いはさせない」





そういった、だから私は信じた




お姉ちゃんの存在を思い出して、お兄ちゃんとけんかしていた時だって





お兄ちゃんがFBIに入ると言い出した時だって





ヒロ君の潜入先にお兄ちゃんがいた時だって





今日お兄ちゃんと久しぶりに顔を合わせた時だって





ずっとずっと、お兄ちゃんは大丈夫だと思いい続けて、信じ続けてた





なのに実際はこれ?ふざけないでよ、信じてたのに、守ってくれるって、ずっとずっと、なのに




『大っ嫌い』




お姉ちゃんに殺しをやれ?せっかく姉ちゃんは自由になれたのに、零君とも会えたのに、幸せなわけがない




ただでさえ今まで殺した分だけ苦しんでるのに




『死んじゃえばか、、、』




無力な自分が嫌になる




何のためにい私はここにいるんだろう、もうわかんないや

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リンネ - ちーずさん» コメントありがとうございます!そしてすみません、なおします! (9月9日 22時) (レス) id: 273ce55556 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - とってもいいお話です!長崎ではなく長野だと思います😊 (8月6日 16時) (レス) @page9 id: 931460b590 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンネ x他1人 | 作成日時:2023年7月20日 23時

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