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工藤邸を後にしてすぐ、ポアロによろうと思い歩いてみる
「あのーすみません」
『ひっ！』
が、途中後ろからいきなりそういわれ、驚きのあまり変な声が出た
「わぁ！ごめんなさい！」
『え？あ、矢白さん？』
「え？なぜそれを？」
目の前で白髪をたなびかせているのはいるのはいつぞやの飲み会の時に会った風見さんの彼女、、、じゃない気がしてきた
『えっと、双子？』
「え？ああ、はい、私は双子の姉の方です？」
『はぁ』
結構似てるけど別人だった、って待って！
じゃあこの人一般人？私一般人の気配読めなかったの？
「わたし、矢白葉月と申します、弓矢の矢に、真っ白の白、葉っぱの葉にお月さまの月で、皐月の姉です」
『あ、私は、、、』
この人は本名でもいいのか？いや、妹さんは私のこと知ってたな、けどそれは風見さんから聞いただけかも、私の外見は特徴的だし、分かりやすいし、、、
「お名前は、今は結構ですよ」
『え？』
「私が聞いていいことではない気がするので、それに私、ただあなたのそばにいる方に見覚えがあっただけですよ」
『傍？』
そういい周りを見渡すが見た感じ誰もいない
『誰もいませんよ？』
「いえ、ちゃんといますよ
あなたのご家族はとてもやさしい、温かい人たちだったんですね、」
『え？』
一瞬体中がふんわりと、優しく温かいものに包まれた
驚いて振り返るがやはり誰もいない
「あなただったんだ」
『、、、変わってるってよく言われません？』
「いーえまったく、ごく普通の、大学生ですよ」
そういった葉月さんは覗き込むように私を見た
一瞬前髪で隠れていた彼女の右目があらわになった
その瞬間すべてを察した
「じゃあ、いきなり声をかけてすみませんでした、桜のお姉さん」
『あはは、桜ならあなたにも似合いそうだよ？』
「ええ、私もそう思うんです」
そういうと彼女は私と逆の方向に歩き出した
『ねぇ最後に一つ』
「なんですか？」
『みんな、笑ってる？』
「、、、ええ、きっと、いつまでも」
そういい彼女は去っていった
あの真っ赤に染まった右目があらわすのは『天才』、そして彼女の目に映っていたのは
『ありがとう、お母さんにお父さんに、明美』
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リンネ - ちーずさん» コメントありがとうございます！そしてすみません、なおします！ (9月9日 22時) (
レス) id: 273ce55556 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - とってもいいお話です！長崎ではなく長野だと思います😊 (8月6日 16時) (レス) @page9 id: 931460b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンネ x他1人 | 作成日時：2023年7月20日 23時
