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目を閉じているから
ならば耳がいいのか、それもないだろう、お姉ちゃんみたく耳がいいならば銃を撃ったりはしないはず、いや、それを感じ取らせないためにわざと最初に銃を使ったのか？そう考えてしまうときりがない
たとえ、目が見えてるわけでも、耳がよく、音が聞こえているわけでもないとしたらなんだ？匂いか？いや、でもさっきから動いていない私に対しては何もしてこない、つまり動かないとわからないってこと？
、、、分からない、ただこのままいてもまた同じだ、ならば
ガタン
予想どうり椿ちゃんはおとりの私がわざと転がした椅子のほうに意識を向けた、そのすきに！
、が、予想は外れ椿ちゃんは私の左手をやすやすと避けて見せた
やはり見えているんじゃないかと思えて見てみれば依然として目はつぶったまま、ただ自身の右手をまっすぐ横にのばしている
『？』
そっと、風邪を包むようにして手を移動させ、最後は真っすぐ、私のほうにいてを伸ばした、その次の瞬間、彼女の目が開かれた
青と赤のオッドアイであるその瞳にはなにもうつっていなかった
一歩、また一歩と私に近づいてくる
――ああ、とてもきれいだ、いや、とても美しい
そして椿ちゃんは私の手をやさしく包み込むと、腰から私の銃を抜き取り私につきつけている、ああ、どうしたらこんなに人を魅了するんだろうか
『、、、え？』
急に我に返り急いでその場から離れる、
待って私今、何してた？
ただ見ていた、椿ちゃんの動き一つ一つを、いや、見とれていた、そして実際、椿ちゃんに私を殺す意思があるのなら、私は死んでた
椿ちゃんを見ると、彼女は物珍しそうな顔で私を見ている、そしてその左目は、赤く染まっていた、一目見ただけでも吸い込まれそうな、真っ赤な色を、
ああ、やられた、私が目がいいのを逆手に取られた、わざと部屋を暗くして自身をはっきりと見させ、そして自身の才能で相手を落とす
一見夜目が聞く私に有利と見せかけて、とても不利な条件だったんだ
「、、、うん、いいね合格」
そうつぶやいた椿ちゃんの言葉の意図を、私が知るのは少し先の話、だってその時にはもうすでに
「おめでとう、そしておやすみ」
堕ちていたから
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リンネ - ちーずさん» コメントありがとうございます！そしてすみません、なおします！ (9月9日 22時) (
レス) id: 273ce55556 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - とってもいいお話です！長崎ではなく長野だと思います😊 (8月6日 16時) (レス) @page9 id: 931460b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンネ x他1人 | 作成日時：2023年7月20日 23時
