緑と赤の天才さん3 (ページ50)

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あれか

『まあちょっとだけね』

「それにしては手馴れてたよね、僕一目見ただけでこの人ならって思っちゃった」

『うれしいなぁ』

え？これ疑われてる？そんなことないよね

―――――

「あ、私これから用事あるんだった」

「私もパパたちと食事だ」

そういって帰っていった鈴蘭コンビをのぞき、無言で頼んだスパゲッティをほおばる私と無言でスマホをいじっている真純

気まずい

「ねえ」

『な、何かな？』

「彩希さんって僕と会ったことある？」

うむ、どうしたものか

『どうしてそう思うのかな？』

「なんか、すごく懐かしい感じがしたから、あとはこの前、初めて僕の義姉さんにあったから、大好きだった姉さんとも会えるかなって思って」

『そうなんだ、でも残念、私は村貶彩希だよ』

「そっか、

僕もそろそろ帰るかな」

立ち上がり伸びをする真純

そう、私は村貶彩希

「今日はありが、、、」

真純の胸倉をつかみ、耳を自分の口に近づける

『大きくなったね』

パッと手を離し、何事もなかったかのように座りなおす

『お金は払ってあげるよ、これでも年上だから』

「ああ、、、」

「ありがとう」

そう言って笑う姿はあのころから全く変わっていないようにも見えて、どこか誇らしくもなった

『またね、真純ちゃん』

「うんまたね、A姉さん」

『誰のこと？』

おいおいって顔するんじゃないよ真純、これでも公安だから

正体ばれたら同期である上司に

《これでよく公安が務まるな》

とか言われるんだよ！！