番外編 ページ49
カランコロン
そんな陽気な音を聞くのも久しぶりな気がしてきた
「いらっしゃいませ、あ!彩希さん!また来てくださったんですか!」
『こんにちは〜、アイスコーヒーとなんかおすすめを』
「かしこまりました!」
そんな会話をしていると、手前の席から園子ちゃんが顔を出した
「あ、やっぱり彩希さんだわ!」
「え?ほんと?」
蘭ちゃんもいる、そしてその隣にもう一人
「彩希って誰だい?」
真純、大きくなったなぁ
「彩希さんも一緒にどうですか?」
『う〜ん、お言葉に甘えようかなぁ?』
真純の隣に腰かける、待て、この子たちJKだったよな?私がいていいのか?
「ああ、君が彩希さんか、この前はどうもありがとう、あの場でなぐってやることもできたんだけど園子君たちが危なくて何にもできなかったんだ」
『ああ、君もあの時の』
わざとらしい相槌を打ちながらそういう、こちとら糸目キャラなんでこうでもしないと感情伝わんないんだよ
「じゃあ改めて、僕は世良真純よろしく!」
『村貶彩希、よろしくねぇ』
「彩希さんってかわいいよな、僕狙っちゃおうかな」
どこで覚えたんだそんな言葉、わが妹よ大胆すぎる
「駄目よ世良ちゃん、彩希さんには素敵な彼がいるのよ」
「え?本当?」
「そーだよ、ポアロの店員の緑川さん」
「ああ、でも残念だなせっかく好みの人を見つけたのに」
口説いてる?かわいいわ、こんな天使のことを兄さんはガキ呼ばわりしたんだよね?殺そっかな?
『ありがとう、だけど私もうおばさんよ?』
「何言ってるの!まだ十代とかそこらで、、、」
『もう二十台後半になるのね〜』
「「「え!」」」
こらこら、お客様に迷惑だよ
「20代後半!?」
『そうだよ〜』
「見えない、見えなすぎる、どう見ても十代後半ですよ」
『うれしいな』
キラキラしてるよこの子たち、怖いわぁ
「にしても彩希さんは体術かなんかをやってたのかい?前すごかったじゃないか」
「ああ、男の人投げ飛ばしてたやつ!」
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作者名:リンネ x他1人 | 作成日時:2023年6月26日 17時