緑と赤の天才さん3 (ページ46)

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「実験体1198、またはルシアン、これがわたしのコードネームだった」

『でもオッドアイなんて珍しいし、覚えてると思うけど』

「私はもともとオッドアイじゃないよ、」

『、、、カラコン？』

違うというように首を振られる

「うちの、うちらのこの目は後遺症みたいなもん、悪く言えば証拠、そっちは消えたみたいだけど」

私の家の前にちょうど車が止まり、シートベルトを外した椿がこちらを向き左手で前髪を書き上げた

薄い青色の右目の隣で赤い瞳が光っている

「これは目印だよ」

『目印？』

目印って何の目印？だれが何のために？

「私とお姉ちゃんは特殊だった、昔からもう一人の自分の声が聞こえたの」

思わず声が漏れそうになる

「そして天才だった、」

天才、お姉ちゃん、宮野紫苑はきっと殺しの天才

まあそのまんまひとを殺す才能だ

その妹である私、宮野Aは再現の天才

特定の人について知ることでその人の行動パターンを先読みしたり、その使途の動きを再現したりできる

というかそもそもこの世のスーパーコンピューターと同じくらいの知能持ってますし

夜桜姉妹の姉である夜桜柚季はまだわからないけど、感覚が鋭くって頭がいい

そして今目の前にいるのは夜桜椿、魅了の天才だ

そこにいるだけで価値がある、ただいるだけで人々を魅了する

確かに思えば私たち、共通点が多いな

双子の姉妹

赤の混じったオッドアイ

五感のどれか一つに優れている

身体能力、もしくは知能が人以上、、、

「そしてあなた、いや、あなたたちは組織にとって宝も同然だった」

『お姉ちゃんも含めてる？』

「うん、超人的な身体能力と戦闘能力、それに絶対的な記憶力と知力、私たちとは違う成功作なんだよ」

『椿たちは？』

まあるで自分たちは違うという口ぶりで話す椿に問いかける

「成功よりの失敗作、ろくに監視もつけられてなかった殺処分直前の組織のごみ」

もともと見つけにくい能力だったからね

と軽々しく付け足す彼女

「今日はこれくらいにしよう、説明は私より姉さんのほうがうまい」

『え、、あ！うん』

そういえば家ついてるんだった

『長々とごめんね、ありがとう』

「好きでやってるから」

かっこいい