１３７ ページ45
「だって、降谷の話長いし、、、」
『つまり聞いていなかったと』
「うん」
この人、大丈夫か？
『えッと、それ大丈夫なんですか？』
「まあ会うことはなかっただろうし、ヤバ目の時にあっても無視してただろうから、それに諸伏って名前もさっき思い出したから」
日本の未来が心配になってきた
「まあ、大丈夫？」
『どこがだよ！』
この人ボケ担当だったの？
『椿さんは、』
「椿」
『、、、椿は今日何してたの？』
右手を顎に当てて眉を落とすのがルームミラー越しに見える
「私はもともとそこの幹部の一人とボスに接触して潜入とまではいかないけど情報を受け流してたから今回の作戦に呼ばれたの、でも
そないなことがのうても、あいつらとつながっとったっちゅう情報があったさかいには意地でも来とったけど」
とても深い、低いわけでもないのにこの場を凍らせるような声、これ以上触れるのは危険だと全身が叫んでいる
それに、方便だなんて
でも
『あいつら？』
引っかかった、この人は何か、私と同じようなものをしょっているようにも見えたから
「ジンやらウォッカやら酒の名前で呼び合うくそみたいな組織、知ってるんとちゃう？」
その言葉に私たちは息をのんだ
間違いない、私たちが元居た組織のことだ、
「えッと、それは俺がスコッチだったてことを知ってて？」
「うん、しってる」
『私は？』
「、、、」
私を、知っている
この世のデータ上にない《ブロンクス》を知っている
だとしたら彼女は組織にいて、昔私と直接会っているの？
『あなたの姉は、私を命の恩人とよんだ』
「！」
ヒロ君が驚くのも無理はないよね、つまりそういうことだ
『あなたは組織にいた、しかもとても貴重な存在だった』
「そう」
ビンゴか、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リンネ x他1人 | 作成日時：2023年6月26日 17時
