１１３ ページ19
『つまりヒロ君は全部知ってるってこと？』
「うん、Aが組織にいたことも全部」
『そっかぁ』
幻滅されちゃったかな？
「がんばったな」
、、、え？
「Aはがんばった、」
ずっとこの言葉を待っていたのかもしれない、どんなに明るくふるまって、自分を偽っていても、あの組織にいた事実は変わらなあかっけど
君がいるから、太陽があるから
私は少しでも救われた気分になれる
『ありがとう』
そっと抱きしめれば、向こうも抱きしめ返してくれる
『そっか〜 私、がんばった！』
「よしよし」
さやしくなでてくれるその手が、とても暖かい
君は私を知っても好きと言ってくれる、なら、さっさと言っとけばよかった〜
『景光君は太陽みたいだね』
「!?」
景光君が驚き目を見開く
『どうした？』
「いや、初恋の人に姿が重なって」
『うわ、聞いとこ、ヒロ君の初恋話』
ふつうは嫌がるって？私普通じゃないから大丈夫！
「えっと、十年位前、海で会って、ナンパされてるのを助けたんだけど」
『ほうほう』
「太陽みたいだねって言われて」
『ふむ、、、？』
「その笑顔に一目ぼれした」
なんかどっかで聞いたことある話だな
「Aと同じ金髪だった気がするな、」
うん、たぶんそれ
「オッドアイだった気が、え？」
『「かき氷並んでてさ〜」の人だ』
「え？え！」
なんだ、初恋わたしか！ならよい！
「え？あれA!?」
『いや〜そんなこともあったね、その子が警察目指してるっていうからもっかい会いたいな〜って思って警察学校行ったのに〜』
「え？マジのやつ！？」
驚いてらぁ、私もびっくりしてたけど
ていうか警察目指してたほんとの理由忘れてたわ、どうりで初めて会ったヒロ君に見覚えあったわけだ
『いや〜気分がいいわ〜』
「待ってめっちゃハズいんだけど！」
『ヒロ君が私の笑顔に一目ぼれしてくれたなんてねぇ』
にやにやしながら景光君を見る
『私も景光君の笑顔、好きだよ』
「え？」
軽く景光君のほうにキスをして急いで離れる
『君が太陽なら私は月かな？月は太陽がないと輝けないから』
そう言い残しお風呂場に直行した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リンネ x他1人 | 作成日時：2023年6月26日 17時
