緑と赤の天才さん3 (ページ16)

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幼いころの工藤新一と毛利蘭を見て、Aの顔が少し緩む、どうやら子供好きだったようだ

「でもほどほどにしないとひどい目にあうよ、さっきのおにーさんたちもすっごく怒ってたし」

「怒らせとけよあんな奴」

言い合う新一とらんの背後にいきなりに日に焼けた金髪の男がぬっと立った

「小僧、やっと見つけたぞ、さっきはよく俺に恥を書かせてくれたなぁ」

そういって指の骨をぽきぽきと鳴らす、

金髪の男の背後にはあと二人のガラの悪い男がたっている

「あれはおめーらが悪いんだよ、ほとんど食べ終わった焼きそばにハエを入れ、大騒ぎして金を払わずに帰ろうとしたから」

金髪男は忌々しげに新一の頭をつかんだ

「お前がチクんなきゃばれなかったんだよ」

シュ

赤井が突然、金髪男の目の前に種痘を突き出した

「悪いがこの坊やは俺の連れでね、坊やに話があるなら俺を通してくれないか？」

そういい秀一がチラリとAを見ると、うんざりしたような顔をして一番近くにいた男をつかんであっさりと投げた

『子供にやさしくできないやつはクズだよ、おにーさん、兄さんの思惑どうりに事が行くのは癪に障るけど、両目をえぐられた後でならいくらでも話は聞くよ？』

「し、失礼しましたー！」

秀一とAの気配に押されて男たちは一目散に逃げて行った

『気分悪い、向こういく』

新一と蘭の頭をポンポンと撫でた後、Aは再び遠くへ行ってしまった

～A

『くそっ、わかってるよ！』

悔しげにそうつぶやきながら

『大っ嫌い、嘘つき、あんたみたいにはならない』

そんな時、大きな音がしてしばらく、目に映ったのは

車が崖から落ちて海に落ちる姿と、その海に飛び込んでいった義理の兄の姿だった

ま、あいつのことだから大丈夫だろうな

『殺しても死ななさそう』

財布を片手に焼きそばでも買おうかと売店に足を運んだ

の、だが

「おねーさんかわいいね！」

「俺たちと一緒に泳がない？」

じゃま！マジで邪魔！ナンパかよ、しかも二人！

『ごめんなさい、親ときてて』

「今いないじゃん！ちょっとだけさぁ」

うざいわぁ私みたいな美女と歩きたいなら鏡見て出直してこいよ

『えーと、ちょっとー』

「いこいこー」