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『名をブロンクスと申します』
スカートの裾を少しつかんでお辞儀をする
記憶、ちゃんと残ってるんだよ、
お姉ちゃんはデスクロロクロザピンを使って私の記憶を消したらしいけど無駄だった
耐性があったから
だってデスクロロクロザビンという名の記憶喪失薬を作ったのは、わたしだから
組織にいたころ自分で作って、自分で実験までした、耐性はとうについていたんだ、予想外だったみたいだけど
鮮明に覚えている、あの真っ白な研究所という名の牢獄のことも、異様なにおいも、ラムという存在についても、組織が私の脳を使ってやろうとしていたこも全部
「まさか！」
『といっても、当の昔に逃げ出したけどね』
そういってコナン君を見るとひどく焦っていた、
『お姉ちゃんは、私のために記憶を消してくれた、だから私は知らないふりをする、それが、お姉ちゃんの最後の望みだったから』
「最後？」
『死んじゃったんだ、じっとしてれば生きてられたのに、ほんとにバカな人、あ、ついたよ』
明かりに照らされた《毛利探偵事務所》の文字を指さしてそういう
「ありがとう、彩希さん」
『バイバイ、坊や』
階段を駆け上がる少年を見送り、そうつぶやいた
『お姉ちゃんも、ちっちゃくなってでどこかで生きてないかな？』
空に輝く月を見てそうつぶやく、もうやめよう、お姉ちゃんはもういないんだ
「ん？A何してるんだ？コナン君は？」
『送り届けましたよアムロさん』
「そうか、入らないのか？」
『はいる』
エプロン姿の零君と一緒に店に入る、おお、JKがいっぱい
「Aちゃんおそーい」
「あんガキは置いてきたか？」
『もっちローン！ジンぺー君も研二君、班長は？ってかなんで私だってわかったの？』
「班長はナタリーさんとこ、分かったのはなんとなく」
リア充めーとつぶやきながらジンぺー君の隣に座る
『坊や、うまく私を敵だと勘違いしてるっぽい！』
「マジか、しぬなよ」
「ジンぺーちゃんそれフラグ」
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作者名：リンネ x他1人 | 作成日時：2023年6月26日 17時
