▽ kn side ページ42
kn side
kn「迷うだけの事がアイツの中にあったっちゅう事やろ。せやから…お前がアイツを諦めるな。アイツが何て言おうが無理やりにでも引っ張って…此処に帰ってきたらええねん」
『シッマ…』
kn「これから戦う相手は正直ヤバい相手や。ちょっとでも迷いがあれば…そこを容赦なく突かれる。まだまだ俺らは国をでっかくする。〇んでるヒマなんてあらへんぞ！…やから、気になる事は直接しっかり話し合って来い。これでも頼りにしとるんやからな！」
『シッマからそんな言葉が聞けるとは…』
kn「おい」
『ふふ、冗談だよ。…でも、ありがとう。うん、話したい事も聞きたい事も…伝えたい事もあるから、全部ぶつけてみる』
kn「おう！やっと元の雰囲気に戻ったなぁ！お前らが変やとこっちも調子狂うんやからしっかりせえよ！」
『うん。…勝とうね、絶対』
kn「当たり前や！」
Aの言葉にニカッと笑って見せる。
ちょっと頬が緩んどる感じはするからきっと笑っとるんやろ。
…なあ、大先生。
お前やないとコイツがどんな表情しとるかわからんやないか。
早よ調子戻せよ…相棒。
Aの部屋を出て廊下を歩いていると、Aの部屋の方へと向かうメイドとすれ違った。
…確かアイツ、Aが専属メイドにした新人やったっけ。
すれ違った瞬間……嫌な寒気が背中を走った。
…何や？
アイツの素性はAの専属メイドになる事が決まった直後にロボロやトントンが調べとったが別に怪しい所は何もなかった…はずだ。
ただAにしか懐いていないようで、俺たちにはすれ違う時に軽い会釈をするくらい。
雰囲気的に…好かれとらんのはわかる。
まぁ俺も女はA以外そう好かんから気にしとらんかったが…。
どちらにしろAは俺が部屋を出てすぐにアイツのところに向かったはずやからあのメイドは会えんのやけど。
けど…これから大事な戦争がある。
もう一回ロボロにでも調べといてもらうか、めっちゃ煩く文句言われそうやけど。
絶対この戦争に勝つ。
幹部全員揃って…勿論部下たちやって無事にこの国に帰る。
毎回その想いで臨んでいる戦争だが、何か……その想いを揺らがせる何かがある。
そんな不安を、俺の第六感が告げていた。
…何時もみたいに気のせいやんな。
…そう、やんな？
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淋(プロフ) - ちょこぱいさん» 気に入っていただけたようで嬉しいです！！ありがとうございます、無理のないように頑張って更新します！ (2020年12月14日 22時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱい - めっちゃくちゃ面白いですね！続きが気になります.......！無理しないで頑張ってください！ (2020年12月1日 16時) (レス) id: 96347ca1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年11月13日 20時
