不可解な勝利 ページ5
pe「Aちゃん調子はどう？大丈夫そう？」
ぺ神がチラリと顔を覗かせて訪ねてくるので大丈夫の意味を込めて頷く。
少しホッとした顔をした彼が私の近くに来ると、シッマやショッピくんも一緒だった。
pe「そのままさっきみたいな感じでいいから聞いてね。実はもう一人来てるんだ」
ぺ神の言葉に疑問符を浮かべる私だが、それが誰なのかはすぐにわかった。
「…まだ傷も癒えていないところを申し訳ございません。失礼させていただきます、真白殿」
そう言って入ってきたのはi国の王様だった。
…そう言えばこちらにまた来たときはすぐにシッマ達の援護に回る為に出てしまったから碌な挨拶も出来ていなかったっけ。
王様はとても心配そうな顔でこちらを見ている。
「今回の事は本当にご助力に感謝しております。…それほどの怪我を負わせることになってしまい申し訳ございません」
その言葉と共に深く頭を下げる王様。
…いやいや、王様が軽々しく頭を下げたらダメだって！
私がどうしようと顔だけでワタワタしていると、助け舟が出された。
ut「王様、あきませんよ、そんなに軽く頭下げたら。一番上は堂々としとらな。Aちゃんかてどうしたらええかわからんくなって慌ててますやん」
「慌てて…。…鬱殿は真白殿の表情を読むのが上手いのですね」
ut「そら勿論。僕は女の子には優しい男ですから。…でも、ここまでわかるんはたぶんAちゃんだけやと思いますけど」
「それは……いえ、あまり聞くのは野暮ですね、すみません。…それとご指摘もありがとうございます。ただ…私も誰にでも頭を下げる訳ではありませんよ。この国の為に力を尽くしてくださったからこそ下げるのです。恩人に下げられないような頭なら挿げ替えた方がマシですし」
ut「はえー…めっちゃ言いますやん。…でもそういうのはええんやないですかね。ふんぞり返って偉そうにしとるやつよりよっぽど好感持てるますよ」
「それならばよかった。…それで真白殿。お話と言うのはb国との戦争の事です」
そう言えば今どうなっているのかを聞きそびれていた。
王様は私の意識が向いたのが分かったのか一つ頷くとさらに続けた。
「結果から言えば我々の勝利です。我々国の皆様が来てくれたおかげです。ただ…今回の勝利はかなり不可解な点があるのです」
不可解な点…？
王様のその言葉にぺ神や大先生たちも神妙な顔つきになった。
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淋(プロフ) - ちょこぱいさん» 気に入っていただけたようで嬉しいです！！ありがとうございます、無理のないように頑張って更新します！ (2020年12月14日 22時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱい - めっちゃくちゃ面白いですね！続きが気になります.......！無理しないで頑張ってください！ (2020年12月1日 16時) (レス) id: 96347ca1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年11月13日 20時
