黒幕との開戦 ページ40
大先生の目が覚めてから数日が経った。
β国が一連の黒幕だったのかは聞き出せなかったらしい、とグルさんが言っていた。
グルさんもα国とどうするか…正直迷っているようだ。
そして私も…ずっと悩んでいた。
あれから大先生とは話せていない。
恐らくお互いが…無意識にか意識的にか避けているからだ。
前みたいに気にしてないと笑い飛ばす事も何故か出来ず、私はずっと悩み続けている。
…そんなもやもやなど考えていられた日々はすぐに壊される。
昼に突然インカムから幹部集合の連絡が入り、全員が会議室に集まった。
エミさんにそっと何があったのか聞いてみたが黙って首を振る。
どうやら彼も聞かされていないようだ。
戸惑う私たちだったが…グルさんとトントン、マンちゃんの表情が厳しく歪んでいて、確実に良くない事があった事が察せられた。
全員が三人の様子を伺う中、グルさんが口を開いた。
gr「…先ほど、α国から宣戦布告された」
全-gr･tn･os『「「は…！？」」』
em「こ、こんな急にですか！？」
tn「せや。しかも開戦は…二日後」
kn「は！？α国はうちと同等ぐらいの軍事力のとこやぞ！？そことやるっちゅうのに…」
sha「二日…は、キツ過ぎへん？いやk国ん時もやばかったけど…あそことは結局未遂に終わったし」
pi「それでも前の戦争の怪我がまだ治っとらん兵もおるんに…。やられたっすね」
gr「そう。急な宣戦布告、さらに二日後。…k国の時と状況が重なりすぎている。だが今回は確実に違う点がある」
rb「違う点？」
tn「今回はグルさんのインカムを直接ジャックして来よったんや。…ご丁寧に今までの余興は楽しんでもらえたか、なんてセリフ付きでな」
全-gr･tn･os『「「！！！」」』
『それはつまり…』
gr「ああ。散々うちにちょっかい掛けてきた黒幕はα国で決まり、という訳だ。…時間もない。全軍に状況を通達。エーミール、ロボロ・オスマンと共に作戦を練ってくれ」
em「わかりました」
gr「それとロボロ、兄さんにも連絡を入れて至急戻ってくるように伝えてくれ。出来るだけ武器や薬の調達も、と」
rb「了解や」
gr「では一時解散。各部隊への支持を頼む。夕食時にもう一度会議を行う。…恐らく、今回の戦争は長くなる。準備を怠らぬようにと」
『「「ハイル・グルッペン！」」』
掛け声と共にそれぞれが散っていく。
そんな中、私は―。
kn「…(ったくあの二人は)」
sha「…(俺もアイツと話したいし…何とかしたらな)」
焦れったい kn side→←無知なる駒は踊らされる ka side
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淋(プロフ) - ちょこぱいさん» 気に入っていただけたようで嬉しいです！！ありがとうございます、無理のないように頑張って更新します！ (2020年12月14日 22時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱい - めっちゃくちゃ面白いですね！続きが気になります.......！無理しないで頑張ってください！ (2020年12月1日 16時) (レス) id: 96347ca1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年11月13日 20時
