▽ ページ26
『え…？』
ut「ちょ、グルちゃん！？」
戸惑う私に抗議の声を上げる大先生。
だがグルさんは真っすぐにこちらを見て続けた。
gr「この前の事件と関係があるなら真白も狙われている事になる。それならば生徒会で保護した方が安全だし動きやすい。それにお互い助け合った方が事件解決も早まる。…大先生、お前も考えなかった訳ではないだろう？」
ut「それは…」
gr「それに…生徒会への攻撃が来たという事はだ」
ut「…！」
gr「真白。お前のところにも…何か来たんじゃないか？」
『！！』
目を見開いて固まる私に集まる視線。
記憶のある面々も驚いている。
だが大先生だけは予測はしていたのか気遣わし気な視線でこちらを見ていた。
『……』
gr「沈黙は肯定とみなしていいんだな？…何かの手掛かりになるかもしれない。見せてはもらえないだろうか？」
グルさんの言葉に、私は無言で首を振る。
すでに私のところにも何かあったのだと肯定する事にもなったが…これを見せるのは…。
os「Aちゃん。今は少しでも手掛かりが必要なんよ。わかるやろ？」
わかっている。
でも…。
俯いたまま一言も発さない私の頭に、誰かの手がポンと乗せられた。
…一番近い位置にいた人物、それはつまり…。
os「グルッペン？」
何とあのグルさんに頭をポンポンされている…！
違う意味で私は固まっていた。
驚きでゆっくり顔を上げると、周りの皆もあり得ないものを見る目付きになっている。
gr「真白」
『は、はい…？』
gr「聞くのが俺だけだったら話せるか？」
『え…』
戸惑う私の腕を引っ張って、グルさんは生徒会室を出る。
いやいやまだ私話すなんて言ってないのに！？
連れてこられたのは前事件があったのとは別の空き教室。
そこにあった椅子に強制で座らされる。
『あの…』
gr「心配するな、誰も付いてきてはいない。誰かに話すこともしない。…話してくれないか？」
『…それは』
gr「A」
『！！』
前世と同じ名前呼び。
こうと決めたらよっぽどじゃない限り意志を曲げない総統。
…あの時と同じ顔。
その顔には…逆らえないよなぁ…。
私は恐る恐る写真と手紙を出す。
それを受け取ったグルさんは無言でそれを眺めて何も言わずに私に返してくれた。
gr「…なるほどな。あちらはお前の気持ちに確信を持っていてこんなものを寄越したんだろう。…それが[今]のものじゃないとしてもな」
『え…？』
グルさん…？
その言い方はまるで…？
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淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
