▽ ページ25
『―という感じです』
朝の経緯を全て説明する。
その間グルさんはずっと目を閉じて静かに私の話を聞いていた。
幸いにも私の話は信じて貰えたようで、先にマンちゃんが口を開いた。
os「さすがにこれは…今回は警察に知らせなあかんのちゃう？このままやと生徒会が狙われるって事やろ？」
ht「俺は出来たら自分の手で犯人突き止めたい。動物たちは大丈夫だったけど花壇の花たちは…。絶対許せない」
sha「ってももう何もしてこんのちゃう？掲示板にちょっと写真と手紙貼るしか度胸のないやつなんやろ？俺らに直接手ぇ出してくる度胸もないんやない？」
em「何かあっては遅いですし…かと言って事を大きくすれば犯人の思う壺。難しいですね…」
皆がそれぞれの意見でワイワイと議論をする中、ずっと目を閉じていた彼がゆっくりと目を開いた。
gr「…真白」
いつもよりも低く重く響くバリトンボイスに全員が静まり返る。
彼の目は真っすぐ私を見据えていた。
gr「…お前はどう思う？」
『…え？』
まさか部外者である自分に意見を求められるとは思っていなかった為間抜けな声が出てしまった。
gr「お前は外部からの介入をさせずに俺たちだけでどうにかなると思うか？」
『……』
どうして私に…と言う疑問もあったが、それよりも気になったのはグルさんの目だ。
意見を求めているようで…求めている訳じゃない。
この人はたぶん私が言う事がわかっていてわざと聞いている。
『私は…生徒会の皆さんなら出来ると思っています』
いつも、どんな時でも内ゲバしながらも連携してどんな敵でも倒してきた前世を思いながら答える。
その答えを聞くとグルさんにニヤリと笑った。
それは前世でよく見た笑い方…まるで玩具を見つけた子供のような。
gr「ふ。愚問だったな。…よし。では犯人を我々で見つける為に各自動いてもらう。異論のある奴はいるか？」
os「は〜…。グルッペンがそこまでやる気になったらもう誰も止められないし異論なんて挟めないやろ」
gr「それでもやってくれるのがお前たち、だろう？」
彼の信頼の言葉に、全員がニヤリと不敵に笑った。
…ああ、でも…今の私は部外者なんだ。
一緒に笑えないのが少し寂しく感じてしまう。
何だか泣きそうになって俯いていると、スッと大きな掌が差し出された。
顔をゆっくり上げれば、そこには先程とは違って優しい笑みを浮かべたグルさんが。
gr「―だがその前に。…真白。生徒会に入らないか？お前の力が必要なんだ」
…はい？
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淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
