お茶会 ページ17
―翌日。
今日は網川さんから話しかけられる事もなく放課後を迎えた。
エミさんと大先生と一緒にマンちゃんに指定された生徒会室へと向かう。
…やはり他の人に聞かせたくない話があるようだ。
そう思ったのは、いつもなら中庭でお茶会をしているとエミさんから聞いたから。
…大丈夫かな。
ドアを開ければふわりと香る紅茶の香り。
ちょうどマンちゃんが紅茶を準備しているところだった。
―だがそこにいたのはマンちゃん一人ではなく。
『な…んでゾムさんが…？』
zm「チィィィィィィッッッス！！」
em「え…ゾムさん…？」
ut「え…？え？」
全くの予想外の人物の登場に三人して固まる。
そんな私たちの様子にクスクス笑いながらマンちゃんが中に入るように促した。
os「ほらほら、三人ともそんなとこで立ち止まってないで入って座りや〜。今日は美味しいケーキもあるんやし、皆で食べよ〜」
そう言って紅茶とショートケーキをそれぞれの席へ置いて着席するマンちゃん。
私達は状況に全く付いていけないながらもとりあえず座った。
os「んふふ。たまにはこうして普段来ないメンバーとお茶会するのもええね。今度シャオロンとかショッピくんとかも誘ってみてもええかもなぁ」
呑気にそう言ってケーキを口に運び紅茶を飲むマンちゃん。
一方の私は彼の意図が全く読めなくて紅茶に少し口を付けただけだった。
大先生も黙って紅茶を少しずつ口に運んでいる。
黙り込む私達の中で、何とかエミさんが言葉を上げた。
em「…あの。…それでオスマンさん。お話、と言うのは…？」
os「まぁまぁ。まずはケーキを味わってからにしようや。ほらほら、Aちゃんも大先生もケーキ美味しいで？」
ut「あ…う、うん？」
『じゃ、じゃあお言葉に甘えて…』
勧められるままにもそもそとケーキを食べる。
甘くて美味しい……が、やはりマンちゃんとゾムの事が気になって味わうどころではなかった。
一方の二人は美味しい〜！んまぁ〜！などと言いながらケーキと紅茶を満喫している。
一体何を考えているんだろう…。
ちらりと大先生の方を見れば、彼も二人が気になるのか複雑な表情でケーキを頬張っていた。
エミさんはある程度冷静さを取り戻したのかケーキを食べながらゆっくり紅茶を飲んでいる。
そして全員がケーキを食べ終えたところで、マンちゃんが紅茶を一口飲み…顔つきを変えた。
それはいつもの嘘を暴く為の表情。
私達に緊張が走る。
os「さて、それじゃ……[お話]、しようや？」
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淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
