買い物 ページ24
大先生と約束した買い物へ行く日。
…そう言えば何時に行くかとか全く決めていなかった。
着替えをして朝食を済ませ、一度自室へ戻る。
朝食の時はいつもの服だったけど、少しは可愛い服を着た方がいいのかな…。
そこまで考えて、自分がそれっぽい服を持っていない事を思い出す。
可愛い服は似合わないし…浮ついてるって思われたくないな。
…いつも通りの服でいいか。
勝手に沈みがちになりながら、大先生の部屋に行ってみた方がいいのかなと思ったところでコンコンとドアがノックされた。
『はい？』
ut「あ、Aちゃん？僕です〜。今日出掛けるって約束してた日やけど覚えてる？」
『うん、覚えてるよ』
ut「よかった。準備とか大丈夫？」
『大丈夫。今開けるね』
そう言って扉を開ければ、そこにいた大先生は軍服ではなく紺のスーツ姿。
…似合ってるなぁ。
私なんかが隣に並んでいいのだろうか…。
『ごめんね、迎えに来てもらっちゃって』
ut「いや詳しい事なんて何も決めとらんかったからええんよ。…Aちゃんどないしたん？大丈夫？」
『あ、大丈夫！』
何とか笑顔を取り繕ったがバレていないだろうか。
大先生は私の顔を数秒見つめたあと、いつかの時と同じように私の手を取った。
ut「……。ほんなら行こか！色々買わないかんしあちこち回るけどええよね？」
『うん！』
城門を抜けて城下町へ。
必要な家具や本、細々としたものを買い揃えた。
本当に色々と回ってしまった…大先生を突き合わせてしまって申し訳ないな。
大体は揃ったのでそろそろ城に帰るかと思った時、大先生がある店で立ち止まった。
ut「…っと、忘れとったわ。Aちゃんまだ軍服ないやろ？いつもここで作ってもらっとるんよ。寄って行こか」
『あ、そうだね…。わかった！』
店に入るとすぐに店員さんが駆け寄ってくる。
「これはいらっしゃいませ鬱様！そちらは…？」
ut「ああ、新しく幹部になった真白 Aちゃん。この子の軍服作ってもらいたいんやけどええかな？」
「はい、もちろんです！それでは真白様こちらへ。採寸いたしますね！あと何かご希望等はございますでしょうか？」
『よろしくお願いします。希望…ですか？』
ut「幹部の軍服は個人の希望で色々違う箇所があるんよ。色やポケットの位置や数とか色々な。それぞれ役職で使いやすいようにカスタムされとるねん」
軍服一つとってもそんな工夫があったとは…さすが幹部だなぁ…。
ぼーっとそんな事を考えていた。
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淋(プロフ) - myuさん» コメントありがとうございます！そんな風に気に入っていただけて私も凄く嬉しいです！このシーンは私もお気に入りなのでo(^-^)o こちらこそありがとうございます！！これからもぜひ読んでいただけたら嬉しいですo(^-^)o (2020年7月17日 22時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
myu(プロフ) - この、tnさんに向かって主人公が啖呵を切るシーン、すごい好きなんです。。どうしても抑えきれず、コメントしてしまいました。いつも、ありがとうございます!何卒、これからもよろしくお願いします!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 06bde988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月24日 21時
