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zm「ええな！！やっぱめっちゃ楽しいわ！！…お互い一対一、あと二発当たったら終わりやなぁ。もっとこうしてたいんやけど…そうもいかねえよなぁ！！」
言葉と同時に突っ込んでくるゾム様。
しかし右に左に動く為、狙いが付けられない！
そして右から突っ込んできたゾム様のナイフが私に振り下ろされ―。
私はそれを寸でで避けて下からナイフを掠めた。
振り下ろしてもう一発。
ピシャッピシャッ
当たったことに呆然としているゾム様だが、ゆっくりとこちらを見て問いかける。
zm「何でナイフまだ持っとるん…？」
『最初の囮攻撃の際、離れる時にゾム様のナイフを拾いました』
そう、最初に私が一発攻撃を受けてしまった時に、飛び退く際にしゃがんでそのナイフを拾っていたのだ。
そしてゾム様に投げた囮の一発目のナイフがそのナイフだった。
zm「は…。…く、くくっ…。ひゃははははは！！あー、なるほどなぁ！やられたわぁ！！負けてもーたけどめっちゃ面白かった！！なぁ、またやろうや！？」
『はい、ぜひ。私も学ぶ事が多かったですし』
zm「よっしゃ！！…あ、それとその敬語と様やめへん？な？俺も名前で呼ぶから！」
『え、ええ…』
大先生に続いて二人目ですかー？
幹部の方を呼びタメとかまだ全然慣れないんだけど…。
zm「ええやん！な？A！」
私はため息を一つ吐いて渋々了承した。
『わ、わかりま……わかった、ゾム』
私がそう呼ぶと、ゾム様は嬉しそうににっかりと笑うと退場していった。
……さて。
気を引き締め直してくるりと振り返れば、ゾム様が退場した直後から感じていた気配。
コネシマ様が真正面に立っていた。
kn「…お前、マジで強いんやな。まさかあのゾムが負けるとは思わんかったわ」
…本当は謙遜したいところだけど、それは失礼にあたるか。
ならここで返すべき言葉は。
『ありがとうございます』
kn「…ほん。謙遜するんかと思ったわ」
『私では確かにまだゾムより強いなんて言いたくはなかったですが…でも今それは失礼に当たるのではと判断しました。模擬戦とはいえ、真剣な戦いですから…』
kn「……ええな」
『え？』
kn「何でもないわ。ほんなら始めるか」
そうコネシマ様が言った瞬間、ナイフを構えて強い殺気がこちらを襲った。
…これが、近距離部隊部隊長の…恐らく全力ではないだろうが、そこまでの実力者の殺気。
私も残った一本のナイフを握り直して構えた。
これが、最後の勝負だ。
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淋(プロフ) - myuさん» コメントありがとうございます！そんな風に気に入っていただけて私も凄く嬉しいです！このシーンは私もお気に入りなのでo(^-^)o こちらこそありがとうございます！！これからもぜひ読んでいただけたら嬉しいですo(^-^)o (2020年7月17日 22時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
myu(プロフ) - この、tnさんに向かって主人公が啖呵を切るシーン、すごい好きなんです。。どうしても抑えきれず、コメントしてしまいました。いつも、ありがとうございます!何卒、これからもよろしくお願いします!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 06bde988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月24日 21時
