幹部棟 ページ11
gr「決まりだな。では誰か二人をそれぞれの部屋へ案内してやってくれ。それと、朝食と夕食は基本ここで全員で取る事になっている。昼は自由にしてくれて構わない。朝食の時間は朝八時、夕食は午後七時だ。遅れるとトン氏の粛清が待っているからそのつもりでいるように。まだ夕食の時間には早いし、ついでにこの幹部棟を案内してもらうといい。ではチーノにはショッピ。Aには―」
ut「ああ、僕が案内するわ。ええやろグルちゃん？」
gr「ふむ。まぁ大先生は一足先に知り合っていたようだし妥当か…。だが、手を出すなよ？」
ut「さすがにまだ会ったばっかりやで？そんな事せえへんよ〜」
…そう言えば確か幹部様の中にはすぐに女性に手を出す方がいるなんて噂を聞いたことがあるけれど、まさか鬱様がそうなのだろうか。
鬱様は軽く否定していたが、周りは怪しんでいる目をしていた。
だ、大丈夫かな…。
gr「では解散」
その一言で幹部の皆様は立ち上がり各々散っていく。
チーノ様もショッピ様と共に出ていき、私の手を鬱様が取った。
ut「ほんなら行こかAちゃん。まずは部屋に行かんとね」
『お、お願いします』
ut「ふふ。そんな固くならんでも大丈夫やで。さ、行こか〜」
そう言って私の手を引いて歩きだす鬱様。
…子供じゃないのだから手を繋ぐ必要はないと思うんだけどな…。
会議室を出てしばらく歩くと、扉が沢山並んでいる場所に着く。
それぞれの扉の上には違う色の付いた板のような物がある。
ここが皆様の部屋ということだろうか。
少し歩けば、鬱様はある扉の前で止まった。
そこはまだ色の付いた板がはめられていない。
ut「ここがAちゃんの部屋やね。角部屋。隣は僕、正面はロボロの部屋になっとるよ。…と言ってもロボロは監視室に籠っとるからこっちにはあんまり帰ってこんのやけど」
『ありがとうございます』
ut「ベッドやタンス、机とかはあると思うんやけど、また明日…は模擬戦なんやったね。じゃあ三日後くらいに家具とか買いに行こか」
『え。で、でもお金は…』
ut「ああ、経費で落ちるから大丈夫やで。まずはこの部屋までの行き方を覚えるところから始めたらええよ。迷ったらいつでも僕を呼んでくれてええしね。もうちょいしたらAちゃん用のインカムも貰えるやろし」
『インカム？』
ut「そ。これな」
そう言って鬱様は自分の耳をちょんと指差す。
そこには小さな機械がはめられていた。
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淋(プロフ) - myuさん» コメントありがとうございます！そんな風に気に入っていただけて私も凄く嬉しいです！このシーンは私もお気に入りなのでo(^-^)o こちらこそありがとうございます！！これからもぜひ読んでいただけたら嬉しいですo(^-^)o (2020年7月17日 22時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
myu(プロフ) - この、tnさんに向かって主人公が啖呵を切るシーン、すごい好きなんです。。どうしても抑えきれず、コメントしてしまいました。いつも、ありがとうございます!何卒、これからもよろしくお願いします!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 06bde988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月24日 21時
