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▽ ut side ページ10

ut side

『じゃあ段々と皆揃っていったんだ』

ut「そうそう。奇跡みたいなもんやろ?僕も知ってる顔が増えて行くんびっくりしたわ」

僕がコンビニで買ってきたおにぎりを二人で食べながら色んな事を話す。
今までどうしていたとか前世での他愛ない話とか。
ずっと我慢してきた話が出来て、とても楽しい時間だった。
でも、手段がわからないと言ってもとりあえずこれだけは確認しておかなければ。
話が一段落したところで、僕はその事を切り出した。

ut「なあAちゃん」

『ん?』

ut「Aちゃんは…皆に前世の事思い出してほしい?」

『……私は…』

下を向いて考え込むAちゃん。
僕は彼女の答えが出るまで静かに待った。

『…もし手段がわかったとしても、無理矢理は…。自分が死んだ記憶だってあるんだろうし、私みたいに部分的にしか思い出せないとしても…自然の流れに任せたい、かな』

ut「そっか。…うん、そうやね。それがええと僕も思うわ」

『大先生は思い出してもらいたい?』

ut「まぁそりゃまた思い出してもろてワイワイしたい…のはあるけど、今も大して変わらんし、それにAちゃんの言う通り死んだ時の事も…辛い事もあったしなぁ。やからAちゃんの案に賛成や」

『うん』

ut「あ、そう言えばぺ神以外はみんな生徒会関係者やで。兄さんは顧問やし」

『…マジで?…あー、うん、でもなんか想像できる』

ut「やろ?グルちゃんなんて生徒会長やで。似合いすぎやん?」

そう言ってAちゃんと僕は笑いあった。
…と、そろそろ学校向かわんとあかん時刻やな。

ut「そろそろ学校行かんといかんね。同じクラスやし、よかったらお昼一緒に食べへん?」

『うん、いいよ。あ…でもお弁当も持ってこなかった』

ut「購買あるからそこで買って…そやな、屋上で食べよか。あそこならそう人も来うへんし」

『うん!』

僕らは立ち上がって並んで学校へと向かう。
…やっと会えたんや。
今度は…今度こそは絶対に守ってみせる。
近くで、もっと一緒に色んな時間を過ごすんや。
もうあんな…目が覚めたらあの子の冷たい身体しか見れへんなんて事嫌やから。
告白して漸く想いが叶ったのに、付き合う前に別れるなんてもうしたくない。

キミが笑って過ごせるように、僕が絶対にキミを守る。


―大好きなキミを。


そう誓いを立てながら、僕は彼女と公園を後にした。

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作品ジャンル:ファンタジー
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます! - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです!! ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。! 名前のところは狐闇時だけです!! (7月29日 21時) (レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます!knさんは漸く思い出しました…先は長いですw (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです!今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…!お気遣いありがとうございます^^ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな! (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月5日 20時

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