【wrwrd】転生してもやっぱり表情筋は動かない【学パロ】

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kn「その時、お前は全然媚びたりしてへんかった。むしろトントンの事気遣っとったし…。やから、俺も…ちょっと信じたくなったんや。大先生があんな真剣な顔して追っかけてった女は他に知らん。いっつもへらへらと愛想笑い貼り付けとる奴やしな。他の女に別れ話切り出された時も最初は焦るけどそこまで追っかけたりせえへんし。…やから直接話した方がええと思った。自分の目で見て耳で聞く方が確実やからな」

『…そう、ですか…』

kn「お前は大先生やエーミールの事どう思っとるん？」

『…大事な存在、ですかね。とてもかけがえのない…仲間です』

kn「……仲間、かぁ」

シッマは何かを考えるように上を向いた。
そして何かを決めたかのようにこちらへ視線を戻す。

kn「なぁ…。少しずつでええからこれからもこうやって話してもええか？アンタの事知りたいねん」

『もちろん！…コネシマさんは凄いですね』

kn「何がや？」

『そうやって自分の考えをすぐに変えられる人って少ないと思うんですよ。苦手に思っているなら尚更。だから貴方はそんな相手ともちゃんと向き合える人なんだなって。凝り固まった思考ってホント変えるの難しいですからね』

kn「…トントンもそうやろ」

『…そうですね。まぁトントンさんの場合は徹夜で判断力とか鈍ってたせいもありますけど。だから私は生徒会の人ってやっぱり凄いんだなって思います』

kn「……」

何故か黙ってしまったシッマの方を見やれば、彼はそっぽを向いていた。
何故？
だが彼の耳が赤くなっている事に気付き、照れ隠しなんだなと少し笑ってしまった。

kn「…何でわろてんの？」

『ふふ、すいません』

kn「まぁ別にええけど、アンタ声は笑っとんのに表情変わらんなぁ」

『あー…。表情筋どっかに置いてきたみたいで、笑ってるつもりなんですけど大概無表情だと思われるんですよねぇ…』

kn「はぁ…。難儀なやっちゃなぁ…。ひょっとしてこの前の時も表情めっちゃ怒っとった？」

『ええまあ』

kn「マジか…。口調の強さと雰囲気とかでわかったけど…表情マジで無表情やったから逆に怖かったで」

『よく言われます…』

そう言って苦笑いをする。
無表情に見えると怒ってる時迫力がハンパないのもよく言われるのだ。

kn「せや！せっかくちょっと仲良うなったんやし敬語外してや。呼び方も名前でええで」

『うん！じゃあ私もそれで』

kn「おん。じゃあ改めてよろしくな！A！」

▽　kn side→←コネシマ

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