【wrwrd】転生してもやっぱり表情筋は動かない【学パロ】

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さすがに五徹は身体にきたのかフラフラして、ついには担任に保健室行けと言われる始末。
仕方なく保健室で休ませてもらえばすぐに睡魔に襲われて。
六時限目の授業が終わる直前に目を覚まし、しかしまだ頭は覚醒していなくてボーっと天井を見つめたりしていた。

あー…また書類溜まってそうやなぁ…。
大先生は最近だいぶちゃんとやるようになってきた…何があったんやろか。
あとはグルさんがもっとちゃんとやってくれたらもうちょっと俺も寝れるんやけどなぁ、なんて考えたりしとったら、急に上がった悲鳴。
驚いて外を見てみればそこには倒れ込んでいる女子が。
急いで保健室の窓から外へと出て向かってみれば、突き飛ばされたのだと言う。
…また女子絡みの問題か…。

正直、朝や下校時に女子に取り囲まれるのもうんざりしていた。
あいつらは別に俺たちの中身になんて興味はない、ただ顔しか見ていない。
それでいざこざが起こるのも結構あったし、そうなると生徒会にその処理が回ってくるのだ。

本当に、うんざりしていた。

だから今回も、被害に遭った女子の言い分を全て鵜呑みにしてそれが真実だと決めつけてしまった。
それが間違いの元だった。
犯人と思われる転校生の女子を生徒会室に連れて行く前にグループLINEで生徒会役員に集合を掛ける。

そして生徒会室に着いた後、彼女を尋問した。
途中大先生が口を挟んできたが、大先生は彼女と親しいという事も知っていた。
エミさんとも親しいらしいが、あの人も優しいからそこに付け込んだのだろう。
…まーた大先生の新しい彼女か、だから庇ってんのか。
やっぱりこの学校にいる女はみんな同じなんやな。

そう、思い込んでしまったのが間違いその二だ。

しつこく庇おうとする大先生にイラつき、彼の女癖の悪さを皮肉った。
どうせこの子も大先生の顔とかしか見てないんやろ。

そう、思って。

だが―

バンッ！！！

思い切り机を叩いた彼女に、圧倒された。
そして次々と繰り出される説教。
表情は無表情で、しかし瞳の奥には激しい怒りを湛えて。
それがさらに威圧感を強くしていた。

そして気付かされる自分の大失態。
ああ、そうや、何も確認してへんかった。
監視カメラがあったのも知っていたし、先にロボロに確認してもらうべきだったんに。
誰にも何も言わず、こうだと決めつけていた。
それももちろんだが、彼女が一番怒っていたのは…俺が大先生を貶めるような事を言ったからだった。
この子は…他と違うんか…？

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