【wrwrd】転生してもやっぱり表情筋は動かない【学パロ】

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体力測定も終わり、放課後―。
私と大先生はエミさんも呼び出して屋上にいた。
今日は生徒会の集まりもないそうで、ゾムがここにいないのも確認済みだ。

ut「『はぁ〜…』」

em「ど、どうしたんです二人してため息ついて」

屋上に着くなりため息を零す私たちにエミさんが慌てる。

『いやあ…体力測定の結果がさぁ…』

ut「運動部でもないのにほとんどトップクラスってどういうことやねん…」

em「ああ、なるほど…」

あの後の測定でも私と大先生はかなりの好成績になっていた。
ロボロも大先生にいつの間に鍛えとったんや！って言ってたし…。
ただそうなるとやはり変に目立つ訳で…。

『エミさんはどうだったの？』

em「えっと…私も普段よりかなりいい結果でしたね。まぁ私は元々戦いに行く方ではありませんでしたからそこまでは上がりませんでしたが」

ut「僕は元々記憶持っとったのに急にこれやで。おかげで加減の仕方ミスって上位の方になってもうた…。記憶だけは元々あってもAちゃんたちが思い出してくれたから身体の方も何かしら影響が来たって事なんかなぁ」

『なのかな…？けどこれって…』

ut「まずい…よなぁ。しかも一年の頃と比べて、特に生徒会メンバーなんて僕の身体能力とっくに把握しとるはずや。なのにこれは…」

em「不審に思われる可能性って事ですね」

ut「せやな。グルちゃんとか絶対興味持って追及して来そうや…。前世での力ですなんて言えんし…。そんで、や。もうすぐ何がある？」

もうすぐ…何だろう？
私が首を傾げているとエミさんが答えた。

em「中間テスト…ですね。ひょっとして知識の方も…？」

ut「可能性はあるで。エミさんはそっちは元々トップクラスやから怪しまれんと思うけど。もしこれで僕が上位に入ったら…おかしいと思わん？」

em「ま、まぁ頑張ったんだろうとは思われるでしょうが…。でもまだ一学期の中間ですし、試しにやってみるのもいいのでは？」

エミさんの言う事も一理ある。
中間ならまだ範囲はそんなに広くないし、私は転校してきたばかりで把握はされていないし勉強もそんなに苦手じゃない。

ut「まぁ…せやな。期末で落ちればまぐれだったってなるやろし。試すなら今っちゅう事やな」

中間テストは普通に受けようという事でその場は解散になった。
これは一回全力を把握しておく必要があるのかもなぁ…。

‐〇‐〇‐〇‐〇‐

作者です
今の時点で4000hit越えに13位！？
あ、ありがとうございます！！(震え声)

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