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切っ掛け ページ20

‐昼休み‐

私と大先生はエミさんとの約束通り屋上へ。
屋上に着くとすでにエミさんは待ってくれていた。

『あ、お待たせしちゃいましたか?』

em「いえ。私も今来たところですから。…それに確認しておかなければいけない事もありましたし」

ut「確認せんといかん事?」

em「ここ、いつもゾムさんが授業サボる時に使っている場所なので、いないかどうかを…」

エミさんがそう言うと、思い出したように大先生が声を上げた。

ut「ああああ!?そ、そうやった。ここゾムがよく居る場所やった…」

em「今日はいないようでしたから大丈夫でしょう。ちゃんとそこの上も見ましたし」

そう言ってエミさんは私たちが入ってきた入り口の上を指差す。
ドアの隣に鉄梯子があって上にも上がれるようになっているようだ。
確かにここなら絶好のサボり場所になるだろうけど、という事は昨日は…。

『大先生、昨日大丈夫だったかな…(コソッ)』

ut「昨日は前世の事は話しとらんはずやし、もし居ったとしてもたぶん大丈夫やと思う…(コソッ)」

em「…?どうしました?」

コソコソ話す私たちを見て、エミさんが怪訝な顔をする。
それに慌てて何でもないと手を振った。

『な、何でもないです!』

ut「そうそう!…んでエミさん、話って何やの?」

さすが大先生、話をすり替えるのが上手い。
エミさんはまだちょっと納得が言っていないようだったが切り替えてくれたようだ。

em「そうですね。……えっと、何て言ったらいいのか…」

エミさんがここまで言いあぐねているのも珍しい。
俯きながらチラチラと私と大先生を見ている。

ut「エミさんがそんな言い淀むのも珍しいな。別に笑ったりせえへんから言ってみぃ。あ、エミさんにギャグ言われても笑わんと思うけどな」

em「悪かったですね!よく滑ってて!」

今世でもやはりオスベリマンは健在か…。
エミさんははぁ…とため息を吐いた後、意を決したように言葉を捻りだした。

em「……前世、って信じますか?」

ut「『!!』」

‐〇‐〇‐〇‐〇‐
【作者より】
いつの間にか総合で6000hit超えてました!
ありがとうございます!!
色々とお話考えてるとすっごく長くなりそうな予感がしております…。
早く他の方々も出せるように頑張って書かねば…。
語彙力と表現力が欲しい!(切実)
宜しければ評価やコメントお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ

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作品ジャンル:ファンタジー
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます! - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです!! ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。! 名前のところは狐闇時だけです!! (7月29日 21時) (レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます!knさんは漸く思い出しました…先は長いですw (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです!今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…!お気遣いありがとうございます^^ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな! (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月5日 20時

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