生徒会 ページ12
大先生と一緒に学校に向かえば、校門近くから騒がしい声が聞こえた。
誰かが大勢の女生徒に囲まれているようだ。
すごくキャーキャー言ってる…芸能人か。
『何か…すごいね』
ut「あー…たぶん生徒会メンバーやな」
『生徒会？…ってことは』
ut「そうそう。アイツらや。まぁ前世でも似たような感じやったからなぁ。…そっか、昨日は登校時間がずれとったからAちゃん知らんかったんやね」
『うん。…？』
ふと周りを見てみれば、色んな女生徒に見られている気がする…。
って、そう言えば大先生も生徒会だったっけ。
まぁ生徒会じゃなくったって皆前世からモテてたからなぁ…。
…それにしてもうるさい。
そう思った時、周りからひそひそと話す声が聞こえた。
(あの女なんなんだろ？鬱様の新しい彼女？)
(でもニコリとも笑ってないじゃない。鬱様の隣にいるのに)
(何であんな無愛想な女なんかを…。全然似合ってない)
大先生の隣で目立っている上に私の表情がわかりにくいせいでさらに反感を買っているようだ。
面倒な事にならないといいなぁ。
ut「――ちゃん。―Aちゃん？」
『あ…。ご、ごめん。聞いてなかった』
ut「……。前やったら僕は女の子から注目されんの好きやったけど、今はちょっと鬱陶しいな」
『え？』
ut「Aちゃん。もし何かあったらすぐ僕に言うんやで？」
『…うん、ありがと大先生』
やっぱり彼は気遣いの上手い素敵な人だ。
私がいるせいか大先生の周りには女生徒が集まらず遠巻きに見ている感じだった。
おかげで下駄箱までスムーズに辿りつけはしたのだけれど、そのおかげで前で女生徒に囲まれていた人に追いついてしまったようで。
あのニット帽は―。
「ん、大先生か？珍しいやんこんなに早いなん……って誰なんその女」
ut「あー…シャオちゃんやったんか。この子は僕と同じクラスの子で…大事な子や」
sha「彼女じゃないんか？…まぁええわ、興味ないし。あ、今日の放課後生徒会の集まりやからな。送れるとまたトントンに怒られて書類増やされるで」
ut「お、おん…。わかってるってシャオちゃぁん」
sha「…キモ」
ut「ｼｬｵﾁｬﾝしんらちゅ…」
シャオちゃんは私に一瞥だけして先に行ってしまった。
嫌悪の視線…そう言えば彼もあんまり女性に対していい印象を持ってはいなかったっけ。
しかもさっきの囲われ具合からして結構機嫌が悪かったんだろうな。
生徒会やるのも大変だな。
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます！ - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです！！ ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。！ 名前のところは狐闇時だけです！！ (7月29日 21時) (
レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！knさんは漸く思い出しました…先は長いですｗ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…！お気遣いありがとうございます＾＾ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月5日 20時
