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その頃､上田は…｡
上田サイド
上田「お前ら…一体､何者なんだ…?」
海外でも人気だというアーティストの赤西の家に招かれ､
同じくアーティストで居候している菊池が作った昼飯を食っていた時の事だった｡
赤西にシャツを脱げと命じられてボタンを外して脱ぐと､
俺の右胸元に刻印がある!と､菊池が驚いたんだ｡
俺の白いシャツが透けていたのが見えて､赤西は確信した｡
コイツらに見抜かれるとは…この2人も人間では無さそうだ｡
赤西「俺と弟は人魚の親父と人間のお袋のハーフ…なんだ」
上田「っ…!?」
風磨「そして､俺は人魚っす…」
上田「(菊池も俺と同じ人魚だと(;ﾟдﾟ)!?)」
コイツら､俺と同じ仲間…いや待て｡
確認する必要があるな｡
上田「菊池､お前の一族は何なんだ?」
菊池は「ふぅ…」と呼吸してから､口を開いた｡
風磨「ニクス一族…です」
ニクス一族…｡
赤西「で､俺の親父はニクス一族の人魚｡上田､ニクス一族って知っているか?」
上田「確か､とある一族の人魚を守る役目を担う一族だと聞いているぜ」
赤西「その通りだ｡ニクス一族は代々､オンディーヌ一族の人魚を守る
風磨「ただ､誰でもオンディーヌ一族の人魚の騎士になれるという訳ではないっす｡俺みたいに」
赤西「俺と弟は親父から､その事を聞かされた｡陸の上で生まれたこともあって､俺には守るオンディーヌ一族の人魚がいない｡だが､仕方ないんだ」
上田「…菊池は何故､赤西の家に居候している?陸の上の世界に来た理由があるのか?」
風磨「俺はオンディーヌ一族の人魚と同じ､歌と音楽が好きで｡もっと極めたくて､陸の上の世界に来ました｡そしたら､ワイルドな声で歌う赤西さんと出会って､家事を引き受ける条件で居候する事になったんです｡この時は､当時15〜16才っすね」
赤西「さっき､話した風磨の親友もニクス一族の人魚で､マネージャーのアイツが付いている俳優は実はオンディーヌ一族の人魚だ｡つまり､風磨の親友は俳優の騎士という事だな」
じゃあ､この家は人間に変身した人魚が住んでるって事かよ!?
って､赤西は人魚と人間のハーフだった｡
コイツらがニクス一族の人魚だという事は分かったが､俺は…｡
赤西「上田｡実はお前も人間ではなくて､人魚なんだろ?教えてくれ」
仕方ねぇ…話すか｡コイツらを敵に回したくないが…｡
上田「俺は…ルガン一族…だ」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
