筋肉と甘栗の条件 (ページ43)

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琳寧サイド

陽だまり湯にお父さんと来ていた時は､あれだけ仲が良さそうだったのに…(´・Д・｀)｡

あじのお父さんって､本当は仕事人間じゃないかと疑ってしまう｡

そんな事を彼には聞けない｡だけど…｡

琳寧「ねぇ､あじ｡君､隠し事していない?」

安嶋「(ビクッ!)か､隠し事!?」

琳寧「もしかしたらだよ｡どうなの…?」

安嶋「お､俺が隠し事するわけないじゃん!何にもないよ(^_^;)!」

琳寧「…そっか｡琳寧が思い違いだよね｡ごめん(´・д・｀)」

安嶋「ううん､いいよ…｡ごめん､お風呂に入る気が無くなったから帰る(´・Д・｀)」

克樹「じゃあ､俺らも帰るか｡行こうぜ､村木」

村木「そうだな｡あじ､途中まで一緒に行ってあげるから」

安嶋「克樹くん､村木くん…ありがとう(^_^;)」

あじは克樹と村木に連れられ､琳寧も出入り口まで送ることにした｡

琳寧「あじ」

安嶋「うん…?」

出ようとしたあじに話し掛けると､振り返って琳寧を見つめた｡

何だか表情が暗すぎる…目も光が無いように見える｡

琳寧「琳寧は､あじの味方だから｡本当に辛い時は頼ってよ?琳寧だけじゃない｡琳寧の家族や克樹､村木､お巡りさんのふっかさん､岩本さん…あじの周りには優しい人がいるんだから(^-^)」

安嶋「琳寧…うん｡ありがと…」

克樹に「行こうか」と､村木と一緒にあじは陽だまり湯を出た｡

音杏「琳寧!安嶋くん､来てるんでしょ…あれ?」

琳寧「あっ､音杏｡もう帰っちゃった…(^_^;)」

もしかして音杏､さっきの話を聞いていたのかな…?

琳寧「あじに､何か用事があったの?(・・?)」

音杏「ううん､また今度にする｡安嶋くんの声が聞こえたから､少しでも話したかっただけ｡ごめんね」

音杏は申し訳なさそうに言うと､奥の部屋に入っていった｡

あ～…音杏に悪いことしちゃったかな…(´・д・｀)｡

あの子､あじの事が気になっているし､

彼も音杏の事が気になっているみたいだし｡

お互いには口を出さないけど､相思相愛ってやつ?

琳寧も口には出さないけど､お似合いだと思っている｡

もし､2人が結婚する事になったら､結婚式のスピーチは琳寧がやろ(^-^)♪

琳寧「(そういえば師匠､全然帰ってこないんだけど｡もうすぐお昼休憩､終わっちゃうよ…)」

「よっと…」

琳寧「(お客さん…?)ようこそ､陽だ…」

「いや､客じゃねぇんだ」

入ってきたのは柄の悪そうなファッションを着ている､2人の男性だった…｡