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琳寧サイド
琳寧の父「琳寧､今日の夕飯は鯛尽くしだぞ!パパはママと音杏に知らせてくる(*^^*)!」
上機嫌になったパパは､「ママ〜!音杏〜!」と受付に入って部屋に入ってしまった｡
克樹「あれ､上田さんは?姿が見えないんだけど」
琳寧「今､お昼休憩だよ｡(壁掛けの時計を見て)あと､30分ぐらいしたら帰ってくるんじゃないかな」
村木「そっか〜｡色々､話を聞きたかったんだけどな〜」
安嶋「こんにちは…」
琳寧「あじ!いらっしゃ…」
そこへ､お風呂セットを手にしたあじが入ってきた｡
だけど､いつもの元気で明るいあじじゃない｡
それに､一人で来るなんて…(´・Д・｀)｡
克樹「あじ､お父さんは?いつも一緒にいるじゃん」
村木「喧嘩でもしたのか?」
克樹と村木もたまに銭湯にやって来て､あじと会うことが度々あるから､
いつの間にか仲良くなっているし､琳寧の幼馴染みである事も知っているんだよね｡
安嶋「まぁ…そうかな(´・д・｀)」
浮かない顔｡これは幼馴染みとして､聞いてあげなきゃ｡
琳寧「あじ､向こうに座ろう｡聞いてあげるから」
克樹&村木「俺達も!」
安嶋「琳寧…克樹くん…村木くん…うん､ありがとう…(^_^;)」
店内のソファーに座り､あじの話を聞くことにした｡
安嶋「実は最近､お父さんと上手くいかなくて…(´・Д・｀)」
あじによると､この所､お父さんから叱咤される事が増えていて､口を利かない事が増えたという｡
そういえば､あじの家族の事はあまり聞かないから､よく分からないんだよね…｡
安嶋「詳しい事は言えないんだけど､毎日のように喧嘩ばかりで｡もう､どうすればいいか…(´・д・｀)」
琳寧「今､お父さんは…?」
安嶋「家でリモートワーク中かな…」
村木「リモートワークが忙しくて､相手にしてくれないから反発するようになったのかな?」
克樹「あり得るかも｡だって､親が仕事が忙しくて子供を構っていられない事があって､それが原因で喧嘩になる事もあるから」
安嶋「…」
琳寧「…あじ?」
克樹と村木が会話している間､黙っているあじを心配して声を掛けた｡
安嶋「琳寧が羨ましいよ｡あんなに家族と仲が良くて…」
琳寧「そんな事ないよ｡琳寧だって､家族と喧嘩する事はあるけどすぐに仲直りしちゃうもん」
安嶋「そっか…」
琳寧「あじなりにさ､お父さんと接してみたら?そしたら､少しは改善できると思うよ?」
琳寧がアドバイスすると､あじは「だといいな…」と呟いた｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
