筋肉と甘栗の条件 (ページ37)

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上田サイド

倉庫に行ってから数分後､琳寧と音杏さんから､

冷蔵ショーケースと販売しているドリンクを教わり､

倉庫から持ってきたドリンクを冷蔵ショーケースに入れていた｡

音杏「これでOKです(*^^*)」

冷蔵ショーケースが満タンになり､

じっと見つめていたら喉がかわいてしまった｡

でも､今は仕事中だから流石に無理だよな…｡

琳寧の父「上田さん｡もう少ししたら､お昼休憩して下さい」

パパさんがやって来て話し掛けられ､俺は「分かりました」と答えた｡

琳寧の父「上田さんはお昼ご飯､どうします?ここで食べるなら､妻が作ると仰っているんですが…」

えー…どうしようかな…｡

琳寧「師匠､一緒に食べましょうよ(*^^*)!」

上田「えっ…でも」

琳寧の父「遠慮なさらないで下さい｡あなたも､私達の家族の一員ですから」

上田「家族…?」

琳寧「そうですよ!陽だまり湯は､師匠の家です!もし記憶が戻って､行く場所が無かったら､ここに住んでほしいぐらいですから(*^^*)!」

音杏「音杏も同感です(*^^*)!」

みたらしだんご「にゃあ(*^^*)!」

琳寧､音杏さん､琳寧に抱かれているみたらしだんご､パパさんは､俺を見てニッコリ笑っている｡

俺が家族?俺の家?

ヤバい…頭の中が混乱してきた…(・_・;)｡

上田「(琳寧やご家族は､俺を迎えようとしている｡気持ちは嬉しいが…)」

俺は琳寧達を見回してから､口を開いた｡

上田「すみません｡ちょっと､空気を吸ってきます｡あー､昼飯は外で食ってくるので」

琳寧「あっ､師匠!」

琳寧は引き止めようとしたのか声を掛けたが､

俺はそれに応えず､逃げるように暖簾を潜って陽だまり湯を出た｡

上田「はぁ…(-_-;)」

陽だまり湯を出たのはいいが､これからどうすりゃいいんだ｡

とりあえず､昼飯を食べに行くか｡

確か､休憩時間は1時間ぐらいだったか?

今､12:30だから…13:30までに戻ろう｡

坂を下って､賑わっている市場まで歩こうとした時､

誰かが俺の目の前に立ち塞がった｡

上田「おい､そこを…っ!?」

赤西「…」

上田「(コイツ…昨日､テレビロケで見た…!)」

ど､どうなるんだよ!俺(;ﾟдﾟ)!?

第4話『初めての仕事』終わり