第4話 初めての仕事 ページ32
上田サイド
琳寧とショッピングに行った次の日｡
琳寧「師匠､お似合いです(*^^*)!」
みたらしだんご「にゃー(*^^*)!」
今日は､初めて陽だまり湯で働く日だ｡
店が始まる前､俺は琳寧から渡された薄い赤色の法被を試着していた｡
目の前にある鏡で､法被を着ている俺が映っている｡
後ろを向くと､法被の背には白い字で『陽だまり湯』と書いてあった｡
琳寧の父「おー､上田さん!よくお似合いですよ(^-^)」
上田「そうですか?」
同じく法被を着ているパパさんが､
俺の法被姿を見て､笑顔になった｡
琳寧の父「はい｡上田さん､覚えることはありますが､自分のペースで大丈夫ですよ｡何か分からないことがあれば､いつでも言って下さい(^-^)」
上田「ありがとうございます…」
パパさんは「いいえ｡では､お先に」と､出ていった｡
琳寧「師匠!今日から､よろしくお願いしますね(*^^*)!」
みたらしだんご「にゃあ(*^^*)!」
上田「っていうか､気になることがあるんだが(;¬_¬)」
琳寧「はい」
上田「その…何で､俺が師匠なんだ?」
立場からして､お前が師匠だろうが｡
琳寧は､ここの看板息子なんだから教えるのはお前だろ(ーー;)｡
琳寧「琳寧の憧れだからです(^-^)!」
上田「はぁ?(訳､分からん…(ーー;))」
琳寧「見た目は女性ですけど､男らしくてワイルドで…師匠のようなギャップが魅力でカッコいい男性に憧れているんです(^^)」
そういう琳寧は､男のくせに自分の事を『琳寧』って言うよな｡
上田「お前は違和感ないのか?」
琳寧「何がですか?(・・?)」
上田「だって､一人称が自分の名前じゃないか」
琳寧「琳寧の妹も使っていますよ」
上田「ほら､今､使ったじゃないか｡そういうのは…」
琳寧「いけませんか…(´・Д・｀)?」
上田「あっ､いや…」
えーっ…俺､マズイ事をしたのか…(ーー;)?
上田「そ､そんなウルウルな目で､見つめんな…//」
琳寧「り､琳寧の個性なんです…師匠だって､個性があるんじゃないんですか?」
上田「こ､個性…?」
琳寧「師匠を不愉快にさせるなら､今日から一人称を変えます｡ぼ､僕…」
上田「だぁーーーーーっ!!!!!変えるな､変えるな!お前の一人称は､琳寧でいいわっ( ｀ー´)!」
琳寧「へっ!?」
上田「琳寧の個性なんだろ!?だったら､自分の個性を大切にしろっ!」
琳寧「…さすが､師匠!本当に凄いですっ(^-^)!」
いや､俺は別に思った事を言っただけだぜ…?
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
