筋肉と甘栗の条件 (ページ30)

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上田サイド

「ありがとうございました!!」

数分後､握手してもらったり､サインを貰って満足した人々は､

「キャー(≧▽≦)!!」と興奮しながら､去っていった｡

上田「痛ってぇ…(＞_＜)」

ようやく､満員電車のような人だかりがいなくなった事で解放され､ヘトヘトになってしまった俺｡

あー…全然思い出せないから､テレビ局とも関係ないみたいだな…(ーー;)｡

琳寧「上田さん､大丈夫ですか!?」

矢花「お怪我はありませんか!?」

上田「お､おう…」

赤西「…(上田を見つめている)」

風磨「赤西さん､行きましょう?」

赤西「あ､あぁ…」

上田「あっ…」

琳寧と矢花に心配されて返事したら､テレビロケに出ていた2人は去ってしまった｡

あの一匹狼のアイツ…ちょっと気になっていたのに｡

アイツの事が頭から離れられないまま､琳寧と矢花と一緒にカフェに向かうことにした｡

琳寧サイド

矢花「さっきのお2人は､ドリームミュージックのアーティストなんです」

商店街のカフェに入って奥のテーブル席に座って注文した後､琳寧達は雑談をしている｡

バナさんは､先程のテレビロケに出ていた芸能人の事を話していた｡

上田「ドリームミュージック?」

矢花「芸能事務所の名前ですよ｡主に歌手や音楽家､ミュージカルを中心に活躍する俳優が多く所属していますね」

上田「何で､そんなに詳しいんだ?」

琳寧「バナさんは音楽が大好きで､音楽に関しては博識なんです｡家に遊びに行った事があるんですけど､楽器だらけなんですよ｡ねぇ､バナさん(^^)」

矢花「うん｡(上田に)赤西仁さんは英語が堪能で､海外でも人気のアーティストなんです｡そんな赤西さんに憧れているのが､同じくアーティストの菊池風磨さん｡お二人は一緒に住んでいるらしいですよ」

上田「ぶっ(＞_＜)!!」←水を吹き出しそうになる

琳寧「上田さんΣ( ﾟДﾟ)!」

上田「だ､大丈夫だ…(ーー;)」

咳き込みそうになった上田さんの背中を擦ってあげる｡

店員「お待たせしました」

そこへ､店員さんがランチプレートを持ってきたので､食べることにした｡

琳寧「そういえば､音楽塾の体験レッスンに行ったんでしょ?どうだった?」

矢花「凄く良かったよ(^-^)!来月から通うことにした｡塾長も優しい人だし(*^^*)」

琳寧「そっか!良かったね(*^^*)!」

矢花「ただ､リアル脱出ゲームのような住宅街の中にあるから､迷子になりそう…(^_^;)」